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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第64話:夜の宿屋が大混乱
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正しきサントハイム王家唯一の跡継ぎだぞ! 家臣の分際で陛下の許しも得ず、姫様に手を出すなんぞ許される事ではない!」

「はぁ!? 跡継ぎが何だ……身分がどうした!? 互いを心から愛する者達に、そんな物は無意味だ。互いに将来を鑑みず、一時の肉欲に溺れただけなら理解もするが、アリーナとクリフトは100%愛し合っている! その二人が心と体で結ばれたんだ……二人の事を幼い時から知るブライは、心から祝福してやるのが常識だろう! 身分などに囚われてアリーナを悲しませる事など言わず、若者の幸せの為に尽力してやれよ!」

「いけしゃあしゃあと勝手な事を言いおって……キサマの様な年中無休発情種馬男が、偉そうに愛など語るな!」
あれ……凄い事を言われてる気がするけど何で?
イケメンラヴハンターの俺が、愛を語って何が悪い!?

「サントハイム王家の未来に拘わる事なんだぞ……平民の女子(おなご)なら、愛し合っていれば何でもアリじゃが、アリーナ様は姫君なんじゃぞ!」
「ふ〜ん……クリフトって、クズ人間なんだ!? 長年共に王家に仕えてきたブライから見て、男としても人間としても信頼が置けないクズ人間なんだ?」

「そ、そんな事は言っとらん!」
「いや言ってるよ……クリフトがアリーナと結婚したら、サントハイム王家の未来には不安が広がるんだろ? だから爺さんは先程から大声を張り上げて、二人の仲を引き裂こうと試みてるんだろ!?」

「ち、違う……そうでは無く……陛下の許しも得ずに、家臣の分際で姫様に手を出した事が「許可を得られない状況なんだからしょうが無いだろ!」
幼い頃からアリーナを育ててきたブライだからこその意見だろう……
俺もポピーが『私もう処女じゃないよ』ってカミングアウトしてきた時は驚いた! でも……

「それに順序が逆になるだけじゃん……みんなで力を合わせて、サントハイム王達を助け出し『アリーナとクリフトは愛し合ってます』って事後承諾を得れば、何の問題も無くなるだろ!?」
「だ、だが……しかし……」

「それに愛し合う者達を引き裂くのは利口な事とは言えない……僕の知っているエルフの愚か者と人間の愚か者が、種族の違いを理由に愛し合っている息子と娘の仲を引き裂いたんだ。この後どうなったと思う?」
「どう……って、根気よく双方の親を説得し、末永く幸せに……」
ブライも言ってて気付いたのだろう……ワザワザこの話題を出した理由を……

「死んだよ。種族の違いを理由に、愛し合う事を……逢う事すらも禁止された二人は、現世での幸せを諦め、共に死んで幸せになろうと心中したよ……」
周囲に静寂が広がる……

「頭ごなしに引き裂いたのでは、より強い反発から強硬手段に出てしまう……否定するのならキチンとダメな理由を理解させて、感情的にならずに冷静
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