第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第64話:夜の宿屋が大混乱
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シンの怒鳴り声だけが響いており、先程までの騒ぎは終息を迎えたらしい。
とは言え、あのリュカをシンが抑えきれるとは思えんし、ワシも援護にでられる様ベッドに入らず待機する。
窓を開け、外の空気を堪能しながら、シンの怒鳴り声が止むのを心待ちにする。
すると、どうやらシンの怒りは効果があったらしく、先程の騒ぎもシンの怒鳴り声も、音量が下がって行き静かな夜が戻ってきた。
壁にもたれ掛かり、シンの援護にでられる様待機してたワシは、大きく息を一つ吐いて静寂を噛み締める。
だが……今までうるさかった所為で聞こえなかった音が、静寂の中でワシの耳に届く様になった!
ワシがもたれてる壁の向こうで、男女が励む喘ぎ声が微かに聞こえてくる……
そ、そんなはずはない……だって、この隣は姫様の部屋……
ワシは祈る様な気持ちで自室を飛び出し、直ぐ隣の姫様の部屋へ駆け付ける!
そして慌ててドアノブに手をかけ、失礼を承知でドアを思い切り開け放つ。
するとそこでは……
ブライSIDE END
(サラン)
リュカSIDE
俺の目の前では、茹で蛸の様に真っ赤な顔で怒るブライと……
ベッドの上で、一糸纏わぬ姿でクリフトのアレをパックリくわえ込んでいる、アリーナの綺麗な姿が広がっている。
ベッドの上だけをもっと詳しく説明すると、横たわるアリーナの身体の右肩を上に、左肩を下にして、クリフトは背後から右足を持ち上げる様に持ち挿入している。
つまり『鴨の入り首』って体位だね?
だからね、結合部位がモロ見えなんだ(笑)
バックや騎乗位……まぁ正常位でも、ここまではハッキリ見えないのだけど、この体位だと俺達に見せ付ける様な格好だから、おじいちゃんの血圧が心配です(笑)
奴等より先に、ブライが天昇っちゃいそう(大笑)
「ようクリフト……ご苦労さん!」
「え……は、はい……どうも……」「そんな事より出てってよ!」
取り敢えず俺はクリフトに労いの言葉をかけ、皆を落ち着かせようとした。
でもアリーナが、この状況の正論を言う(笑)
「それより離れんか馬鹿者!」
そして冷静さとは無縁のジジイが叫き出す。
折角二人の仲が進展したというのに……
「まぁまぁブライ……愛し合っている二人が親密になって何が悪い? 僕達は邪魔をしない様に部屋から出て行くのが常識的だと思うよ」
「な、何が“常識的”だ!? 世界一非常識なキサマが、常識について偉そうに語るな! 何よりこの状況が常識的な訳ないだろう!」
「この状況の何処が非常識なんだよ!? アリーナとクリフトは相思相愛で、互いに互いを求め合う事が非常識だとは思えないんだが?」
「馬鹿者! 姫様は、由緒
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