旧校舎のディアボロス
第14話
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シアの神器だ。
部長はそれをそれを両手で受け止める。
「これをアーシアに返しましょう」
「でも、アーシアはもう・・・」
そう、もう遅い。アーシアは死んでしまっている。
俺たちが間に合わなかったばっかりに堕天使に神器を抜かれた。
神器は魂と結びついている。それを抜かれるというのは魂を引き裂かれるようなもの。
肉体の一部を切り裂かれても治療すれば助かる場合もあるが、魂ではそうはいかない。
故に死んでしまう。
教授曰く、死なないように抜くすべもあるそうだが、膨大な時間に魔力、高度な技術が必要とも聞いた。
そんなことを思い出したところで無意味だ。もう死んでしまっているのだから。
「これ、何かわかるかしら?」
そういうと部長は俺たちにチェスのビショップの駒を見せる。
これはもしかして、『僧侶』の悪魔の駒だろうか。
「アーシアを『僧侶』として悪魔に転生させるわ」
「え?」
イッセーが声を上げる。
「イッセーには説明が遅れたけど。『悪魔の駒』には実際のチェスと同じ『兵士』が8つ。『騎士』が2つ。『僧侶』が2つ。『戦車』2つ。『女王』が1つの計15つの駒が『王』に与えられるの。『僧侶』の一つは使てしまっているけどもう一つあるわ」
そういうと部長はアーシアの神器を彼女の指にはめ、『僧侶』の駒を持たせる。
「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、アーシア・アルジェントよ。今再び我が下僕となるため、この地へ魂を帰還させ、悪魔と成れ。汝、我が『僧侶』として、新たな生に歓喜せよ!」
部長が唱えると『僧侶』の駒は赤い光を放ち彼女の中に入り、『聖母の微笑み』も緑の光を放ち彼女の中に入っていった。
少しして、アーシアの瞼が動き出した。
それを見てイッセーがアーシアのもとに駆け寄る。
「・・・あれ?」
そうアーシアが声を出す。
本当に生き返った。実際に見ても信じられない光景だ。
でも本当の事だ。
「イッセー。あなたが面倒見なさい。あなたは先輩悪魔なのだから」
部長はそうイッセーに声をかける。
俺は部長のもとに行く。
「部長。ありがとうございます」
そうお礼を言い頭を下げる。
「ええ、あなたもフォローお願いね」
「はい」
そして俺たちはイッセー達を見る。
イッセーはアーシアを強く抱きしめていた。
「・・・イッセーさん?」
「帰ろう。アーシア」
◇◆◇
翌日の早朝、部活で朝練をしている生徒並みに早い時間に俺たちは登校していた。
「昨日は疲れた」
俺はそうもらす。本当に疲れた。昨日は気にしなかったのだが、朝になって疲れが来た。
「はは、そうだね」
「・・・それだけの価値があったと思います」
小猫の言う通りだ。あの後、説明を聞いたアーシア
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