魔法先生ネギま!
0367話
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ませんわよ!」
そんな風にじゃれ合っている美砂やあやかだったが、さすがにマクギネスが俺の方へと近付いてくると空気を読んだのかじゃれ合いを取りあえず横に置いておく事にしたらしい。
「お話中の所をちょっと失礼するわね。貴方がアクセル・アルマー君?」
……俺の事を知っている? いや、麻帆良にネギを送り込むという事はある程度の繋がりがあって当然か。恐らく近右衛門辺りから情報が流れたんだろう。
「ああ、アクセル・アルマー。一応そっちの同類だ」
「初めまして、ネギ君の学校の職員のドネット・マクギネスです」
差し出された手は冷たく、まさにその冷静沈着そうな外見に違わぬ物だった。
周囲には魔法について知らない者も数人いるので、微妙に誤魔化しながら挨拶を交わす。
「麻帆良の方からも色々と聞いています。ネギ君に負けない才能をお持ちだとか」
「さて、どうだろうな。ただ、基本的に独学だから体系的に学んできたネギの意見は参考にさせて貰ってるよ」
「……さて、挨拶はこのくらいにしてそろそろウェールズの方に行きましょうか。皆さんも待ちくたびれてるみたいだし」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら周囲を見回すマクギネス。それに釣られたようにして周囲へと視線を向けると、従者4人にはジト目を。それ以外の者達にはまるで面白い出し物でも見ているかのような視線をこちらへと向けているのだった。
「アクセル君」
ガシリ、と俺の右肩に手の感触。誰かと思って振り向けば、そこには俺の従者達……ではなく、明石の姿があった。
「明石?」
「私が許可するから、あの雌狐を落とす……いえ、堕とすのよ!」
「ちょっ、ゆーな!? いきなり何言ってんねん!」
何やら暴走し始めた明石だったが、その後頭部へと和泉がハリセンを叩き付ける。
バシーンッ! と小気味よい音が周囲へと響き渡るが……そのハリセン、どこから持ってきた?
電車で移動する事、数時間。辿り着いたネギの故郷は自然に溢れている場所だった。いやネギの記憶で知ってはいたんだが、こうやって生身の状態で見てみると実感が湧くと言うか。
……まぁ、魔法使いといえばやっぱりこういう場所に住んでるイメージだよな。麻帆良みたいに科学的な街に住んでいると言うよりは。
「ネギー!」
そんな風に景色を眺めていると、突然ネギを呼ぶ声が聞こえて来る。
声のした方へと目を向けると、そこには1人の女がこちらへと走ってきている所だった。どことなく……本当に、どことなくだが神楽坂から受ける印象に似ている。正確に言えば、神楽坂から尖った所を抜かしたような感じか。
それが誰なのかは、これまたネギの記憶で覚えがある。ネギの従姉妹であるネカネ・スプリングフィールドだ。
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