暁 〜小説投稿サイト〜
SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第一部
二章 「恋と危険は何故か似ている」
第八話「神武不殺」(だが修行で死んだら元も子もねえんだよ!)
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石くんの働きと勘違いされるようになってしまったのだ」
「つまり、おまえが白石というのを影で使って、自分のノートや答案を写させていると」
「なかには、俺が本当は一部の腰の弱い学校の教師にまで実権を掌握して成績を水増ししてもらっているとかいう根も葉もない噂さえされているのだ」
「しかし学内三位に入るなんて凄いじゃないか、逆に白石くんやその噂のほうがうそ臭く聞こえるが」
「いや、逆に、何故この見た目ボンクラヤンキーが学内三位に入るなんてとなんだか裏があるに違いないと見られるのだ、その上白石くんはあれからおれを見るたびに震えながらノートを全て置いてにげるので、校内の人間はおれを、悪魔だとか残忍な悪党だとか影で噂している」
「ふっ、なんじゃ、おまえその見た目で偉い苦労してるんだのう、じゃが、おまえもわしの門下に入ったのだから、その強さで校内を荒らす不良どもを一掃してやればいいじゃないか」
「あんなー、じいさん、もう俺が今強さとしてはどのへんにいるか知ってんだろ」
「ふむ、ちょっとそこの木に正拳突きしてみろ」
「ふふ、おりゃ!」
 雷光のような一撃が木の幹を粉々に砕いてばきばきと音を立てて崩れた。不思議なのだが、倒れてきた、木は地面につくまえに粉砕した。
「おう、勁の威力が上がっておるな、撃った打撃が木を伝って、根やずっと上の枝にまで達したために粉砕という現象が生じたわけだな」
「分かるか、じいさん中学生でこんな鬼神みたいな強さになって校内の不良どもを掃討でもしてみろ、ただのいじめにしかならんわ!」
「う、うむ修行は順調のようじゃ」
「うるへー!毎日人が軽く百回は死ねるくらいの地獄を見たらだれでもこうなるわ!」
「いや、だがこれなら、安心だ。あんな修行を本当にやり遂げたのは実はおまえが初めてなのだ。なぜって、あれは一度、死と同じ体験をさせてそこからわしの独自の死者蘇生法で息を吹きかえらせ、弟子の潜在能力を底上げするためなのだ。ま、いってしまえばはじめから殺すつもりで吹っかけた修行だったのだが、おまえが全部耐えてしまったので、わしはどうやったらおまえが死ぬか修行方法を改めなおしながらやってたのだがおまえさんそれにも打ち勝ってしまったのではっきり言うと今の実力はわしを軽く超えとるよ」
「いや、人はそれを修行とはいわないだろ」
「賢治、わたしは正直言っておまえがじいちゃんとやってる修行で受けた体のダメージをどうやったら回復できるか、正直ひやひやしながら見てたんだ。でも私と寝ることでおまえがすんなり、たぶん体はものすごい激痛にさいなまれていたと思うんだが案外簡単に眠って体力回復してしまうのでわたしとじいちゃんは協力してわたしがおまえの体力回復。そしてじいちゃんがおまえの身体の破壊を繰り返していたというわけだ。あ、それから点穴を打ったのはあれは体の
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