フェンスのその先
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「近道ー近道ー」
夜でもライトが点いていて安心安全
ひょうたん池公園
コンビニへのショートカットコースだ
「よいしょっー」
入り口とは反対側になるので
柵を超えて 中へ入る
「いざ、コンビニへ!」
進行方向へ体を向けて
一歩踏み込んだ
その時
何かに足を取られ躓いてしまい
片膝が地面についた
「いったぁー、、なんだよコレ」
転んだ原因を見て息を呑む
いかにも不良って感じの男が倒れていた
でも、そんなことはどうでもいい
問題なのは その人の右腕
どう見ても曲がっちゃダメな方向に曲っていた
多分何かから防御しようと構えたんだろう
手首と肘の間で イッちゃってる
「うわっ!?」
立ちすくむ俺に向かい
男が1人 飛んできて
近くの木にぶつかって止まった
「誰かいるのか?」
伏せていた目線を上げると
よく見知った男、田町がいた
それを囲むように 数人の男たちも見える
「お前、、、何してんだよ」
やっと喉から出た声は
自分でも分かるくらい震えていた
「見てみろ」
田町が指差す先には
腰が抜けて動けないのか
ガタガタと震える お爺さんの姿があった
よく見れば 頬には殴られたような痕がある
「こいつ等が
爺さんにカツアゲしてるの見ちゃったんだよ
、、、、、酷いよなぁ、
だからさ
殺すんだよ、こいつ等を」
その台詞に 周りの奴らが小さく悲鳴を上げた
「じょっー冗談だろ?、、おい」
返事はない
「殺すってなんだよ!!!
その顔で冗談言ったって笑えねーよ!!!!」
「お前なら分かるだろ?
冗談じゃねーんだ、よ!!」
1人が殴り飛ばされて
コンクリートの壁へ激突、
どれほどの威力があったのか
そのコンクリートは粉々に粉砕した
「ありえねー、、、」
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