崑崙の章
第17話 「……殺戮(キリング)、機械(マシーン)……」
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と付き合うというならば歓迎しよう。その分、俺の被害が減る」
「被害だなんて……つれないですねえ。てっきりヤキモチでも焼いてくれるかと思ったのですが」
「焼いた覚えも、そうなる前例も予定もない。お前とは仕事上の付き合いなだけだ」
「はいはい……まあ、今はそうですねえ」
「今後一切、変化する可能性はないがな」
……もしかしなくても、今の俺って。
まな板の上の鯉?
「安心しろ。こいつは本人の承諾なしに手を出すようなことはせん。したら俺が殺してやる」
「おお怖い……しませんよ。愛の無い行為なんて意味が無いじゃないですか」
……貞操の危機は去った?
いや、あんまり安心できないけど。
「ともあれ、もう少し休め。もう一日経てば、少しはまともに話せるはずだ」
「そうですね……輸液がわりに不老長寿の水を使っていますから、後二、三日もすれば起きられるでしょう」
点滴にあの水を……なんでもありだな、ほんと。
……あ。
「そう、だ。試、練……俺、は、どう、なん、だ……?」
「む? ああ……ふっ」
そう言って左慈が微笑む。
あ……眠気がまた……
「決まっているだろう……合格だ」
その言葉を聞くと同時に。
俺の意識は、また途切れた。
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