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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百三十七話  『記された破滅の予言』
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由は…私の能力と関係があります」

それでカリムは手に持つ束を広げる。

「私の能力…『預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)』。
これは最短で半年、最長で数年先の未来…それを詩文形式で書き出して預言書の作成を行うことができます。
二つの月の魔力が揃わないと発動できないからページの作成は年に一度しかできません。
予言の中身も古代ベルカ語で解釈によって意味が異なってくる難解な文章」

それを見てなのはとフェイトは分からないという顔になっていた。

「世界に起こる出来事をランダムで書き出すことで解釈ミスも含めれば的中率や重要性は割とよく当たる占い程度。
つまりはあまり便利な能力ではないんですが…。
ですがシホのお陰で解読が捗っているんです」
「どうしてですか…?」
「忘れた…?
私はシルビアと魂を融合させたのよ。
だから古代ベルカのシルビアさんの知識で古代ベルカ語も読めるのよ」
「あ、そっか!」
「あ、っと…それとですけど、もしかして聖杯大戦での予言をしたのってカリムさんが…」
「はい。私が作成しました」

それで何度目になるかわからない驚きの顔をするなのはとフェイト。

「聖王教会はもちろん、次元航行部隊のトップもこの予言には目を通す。
信用するかは別にして有識者には予想情報の一つとしてな」
「ちなみに…地上部隊はこの予言がお嫌いや。
実質のトップがこの手のレアスキルをお嫌いやからな…」
「レジアス・ゲイズ中将だね」
「そんな、騎士カリムの予言の能力に数年前から少しずつある事件が書き出されている」

クロノの目でカリムは予言を話し出す。

「『“古い結晶”と“無限の欲望”と“魔の狩人”が集い交わる地、死せる王の下、聖地より彼の翼がよみがえる。
死者たちが踊り中つ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、それを先駆けに数多の海を守る法の船も砕け落ちる』…と記されています」
「それって…」
「まさか…」
「ロストロギアをキッカケとする管理局地上本部の壊滅と、そして管理局システムの崩壊…」

カリムの発言に、なのはとフェイトは揃って息を呑む。

「これを解読していくといくつか分かるものがあります。
古い結晶とはおそらくレリックの事でしょう。
そして聖地より彼の翼がよみがえる…これはおそらくですが…」

カリムの視線はオリヴィエ陛下に移される。

「そうでしょうね。
おそらく私か…それともヴィヴィオのどちらかかでしょう。
あの子はまさしく私の血を継いでいます。
虹彩異色がいい証拠ですからね」
「だから、ヴィヴィオには厳重に警備をしていた方がいいと思うのよ。
そして、予言なんて打ち破ってやるわ…!」
「シホの嬢ちゃん、気合が入ってるな。
なら俺も本気を出すとすると
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