田町 和彦(タマチ カズヒコ)の場合
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「ポイ捨てすんじゃねーよ」
「ひっ!?」
横歩く悪友の田町が
道端に缶コーヒーを捨てたサラリーマンに吼えた
言っていることは正しいのだが
なんせ見た目は 羅刹のようだ
怯えた様子のサラリーマンが
慌てて缶を拾い ゴミ箱へ投げ入れた
「あ、そこはちがっ「おっさん!!そこはペットボトルだろーが!!!
分厚い眼鏡して何見てやがる!!!」
、、、やっぱりキレた」
田町に異変が起きて約3週間
それは日に日に悪化してきている
昔から田町と俺は
程よいヤンチャ野郎であり
ちっさい悪事を働く正常な青少年だった
なのに 急に良い子チャンに変わってしまい
少しでも悪事が目に付けば
誰だろうと食って掛かるようになった
「田町!!落ち着けって!!!」
サラリーマンが不憫に思えて
間に入るが
俺の存在など気にも止めず
まるで親の仇と言わんばかりに
おっさんを睨みつけ 今にも飛びかかりそうだ
止めるか、、、
背の高い田町の背中に飛び乗り
腕を後ろから固める
「おっさん! とりあえず缶の場所に捨てて
さっさと行け!!」
「ーあぁ、、!」
今度こそ缶を正しく捨てると
おっさんは そそくさと逃げ帰っていった
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