第0部
プロローグ
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[8]前話
「うぅ……ここは……?」
気づいたら森らしき場所に倒れていた。見覚えはない。プログラムには書かれていないはずだ。
「ここはどこ?――僕は、誰?」
思い出せない。ほとんど――思い出せない。
ふと、視界の中に小さな紙を見つけた。手にとって読んでみる。誰もいないのはわかっているけど。
「――『鏡音 レン』クリプトンなんちゃらこんちゃらのボーカロイド……僕は――鏡音レンというボーカロイドなのか?」
紙に張ってある写真と同じ服を着ている僕は、なんとなくこれが僕なんだなと思った。間違っていたらあれだけど信じてみるのは悪くない。
「ほかにも手がかりが……うぅ……」
今まで黙っていただろう空腹感が、今僕の力を封じ込めていく。ここで倒れてはひとたまりもない。
『タエナキャ……タエナ……キャ……【システムエラー】【システムエラー】【システム……』
僕は気を失ってしまった。のだろう。そのとき、僕の前に人影がいた。様な気がした。
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