第113話 炎の中のマヤ
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ド「グオッ!?」
ナデ「マ、マヤさん・・・?」
みんな驚いてる。
ナ「マヤが、炎に包まれている・・・」
マ「えっ?」
炎に、包まれているぅっ!?いやいやいや、炎を食べるナツじゃあるまいし、そんなわけ・・・「あるわけないじゃん。」って言おうとしたけど、言えなかった。だって、みんなの表情が困惑してるんだもん。
マ「私、本当に炎に包まれているの・・・?」
でも、熱くもないし何ともない。私は手の中で光り輝いている火炎石を見つめる。すると、光が治まった。が、私の両手が炎に包まれている。まるで、ナツの火竜の鉄拳みたい。次の瞬間、
マ「えっ?うわぁぁぁっ!!」
ナ&ハ&フ「マヤァ!!?」
ド「グオッ!?」
ルリ「!?」
私はまるで操られているかのように炎に包まれている拳をナデシコに振りかざす。
ナデ「っ!!くっ・・・キャアァァァッ!!!」
マ「ナデシコ!!」
ナデシコは拳を受け止めるが、呆気なく私に・・・いや、勝手に動いている私に吹っ飛ばされた。でも、私の拳は止まらない。炎を纏った拳でナデシコを殴り続ける。私は暴走状態になっていた。
ナデ「くわっ!!あぁぁっ!!あうっ!!イギィィィッ!!!」
ナデシコは、操られている私に殴られる度に叫ぶ。
マ「な、何で・・・何で勝手に・・・止まれ・・・!!止まれこのバカ拳ッ!!!」
私の声は自分の拳には届かず、ナデシコを殴り続ける。
マ「だ、誰か・・・止めてぇぇぇぇぇっ!!!」
私は叫んだ。叫びながらも私は殴り続ける。すると、その手を誰かが?んだ。振り向くと、ナツだった。そして、もう片方の手をフレイとハッピーが、私の体をドランが?む。ルリも私の服を口に銜えて必死に止めようとする。
マ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ようやく止まった私の拳は、真っ赤になっていて、私は額に大量の冷や汗をかいていた。
ナデ「マ、マヤ・・・さん・・・」
マ「ナデシコ!!」
ナデシコはその場に倒れた。フレイが駆けつけて、ナデシコの首筋に触る。
フ「大丈夫。気を失っただけだ。」
私はほっとして、その場に座り込む。私の頬をルリが慰めるように、少しザラザラしている舌で舐める。ドランも大きな手で優しく私の頭を撫でる。ナツとハッピーとフレイは、何も言わずに黙っていた。私は殴っている間もずっと握り締めていた火炎石を見る。火炎石はもう光っていなかった。
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『ここから少しだけアカネ目線でいきます。』
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