第三幕その一
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てそのことに内心大喜びで応えるのだった。
「それで皆着飾って奇麗にして」
「そうだったな」
ザックスはここでまた思い出したように述べた。
「今日は婚礼の日だったな」
「ダーヴィットがレーネに求婚する」
大喜びだったのでまた調子に乗ってきたのだった。
「そうなればいいのですが」
「というとだ」
ザックスは静かに考える顔でまた言いはじめた。
「昨夜はそれの前夜祭ということか」
「まずいぞ、これは」
今のザックスの言葉を聞いてまた困惑した顔になる。
「まだ怒っておられるぞ」
こう判断するとすぐに謝るのだった。
「許して下さい、お願いです」
平謝りに謝りだした。
「今日はお祭ですから。どうか」
「お祭か」
しかしザックスには怒ったものがなかった。
「そういえばそうだったか」
「あれっ!?」
ここでダーヴィットはやっと気付いたのだった。
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