第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第63話:夜の宿屋は大劇場
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私が一番早くにリュカさんの部屋に訪れたんですよ! しかも私の用件は当事者のリュカさんと、今後の人生について相談しなければならない事なのです。後から現れた皆さんは遠慮して下さい!」
あれ、ヤバいなぁ……4P提案が出遅れた所為で、どんどん厄介な事になってきてるぞ。
(バンッ!)「クソ親父! ウルフを悪の道に引きずり込んだのはお前だろ!!」
「今度は何だよ!?」
解決の糸口を思案してる最中に、今度はマリーが泣きながら乱入してきやがった!
(バンッ!)「マ、マリー!」
次の瞬間ウルフとリューノも現れて、慌てて静寂の玉を使用する。
どうやらコイツ等の話し合いは拗れた様だな……だからって俺の所に来るなよ!
「一体何の用だよマリー……お前等の三角関係に僕は関係ないだろ。今ちょっと面倒事フェスティバル中だから、あっち行っててくれないかなぁ?」
「何言ってんだクソ親父、お前の所為で純真なウルフが暗黒面に落ちたんだ! 責任取って自分の娘を説得しやがれ馬鹿野郎!」
何だ“暗黒面”って……俺はシスの暗黒卿か!?
「『自分の娘』って……お前も僕の娘だろ? お前を説得すれば良いのか? 『ウルフはエロ男なんだから、二股ぐらいは当然だろ……諦めろ』って、娘を説得すれば良いのか?」
「違うわボケぇ! そっちのハーフエルフの事だ……お前が愛人に生ませた娘の事だアホ! 私の彼氏を寝取りやがって……どういう教育してんだキサマ!?」
「ちょっとアンタ……私の誘惑は撥ね除けたクセに、12歳の娘っ子の誘惑には負けたの? アンタもしかしてロリコン!?」
「しょ、しょうがないだろ……リュカさんの娘は全員魅力的なんだから! だからロリコンと言うよりリュカコンだ! 中にはマーニャさんの倍は魅力的な容姿の娘も居るんだから……」
「うるさ〜い、部外者は黙ってろ!」
「何を言うかマリー……我々は込み入った話をしていたのだぞ! 後から現れたのだから、黙ってるのはお前の方だろう!」
「そうだマリー……私達はお父さんが拘わる重要な事なんだ……お前等の色ボケ喜劇で、私達の真剣な話し合いを邪魔するな!」
何で俺が拘わってるんだ? 無関係だろ……
「はぁ? 引っ込んでろペチャパイ根暗女!」
「何だとイカレ我が儘女!」
あぁ……無関係な俺の部屋で騒動が大きくなって行く……
室内を見回すと、其処彼処で罵声を浴びせる声が響いてる。
どうしよう……逃げ出すチャンスはあるのかな?
バレない様にソッとベランダへ出て、ルーラで何処かに行っちゃおうかな?
(バンッ!!)
俺が逃げ出す隙を窺っていると、今度はシンがドアを叩き開け乱入してきて、真っ赤な顔し
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