第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第63話:夜の宿屋は大劇場
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……
「そ、それは……そうだけど……」
「あの……そうですね……」
ミネアの説得力があったのか、口籠もり静かになる室内……
う〜ん……この状況を打破するには、明るく『今夜は4Pだね☆』って言うか!?
きっとみんなエンジョイしてくれるよね?
よ〜し、今夜は頑張っちゃうゾ〜?
(バン!)「リュカ殿ー! 貴方は無責任な事を言いすぎですぞ!」
「な、何だ!?」
折角これからの方針が決定したのに、実行する前にライアンが俺の部屋に怒鳴り込んできた!
しかも何やら理不尽な事を言いながら……
「“何だ?”じゃありません! 貴方はホイミンを嗾け、私をからかおうとしてるでしょう! しかも私を大いに侮辱して!」
何だつーんだ……知らねーよ。
「ラ、ライアン様ぁ……夜中に大声を出しては、周りの人に迷惑ですよぉ……」
すこし遅れて現れたのは、大きなTシャツだけを着た色っぽいホイミン。
最中にやって来たのか? 馬鹿かコイツは!?
「いきなり現れて何を叫んでるのよ!?」
「む……マーニャ殿!?」
先程までの流れを断ち切れないまま、ライアンの突然の乱入に怒りを露わにするマーニャ……
「私達はこれから込み入った事情で立て込むの……そのダッチワイフを連れて部屋に戻りなさいよ! 彼女自慢をしたいからって、そんなセクシールックで女を見せびらかすんじゃないわよ!」
「み、見せびらかしてなどおらん! ホ、ホイミンも何でそんな格好で部屋から出てきたんだ!? 服を着ろと言っただろう……」
「ご、ごめんなさい。でもボクぅ……この布キライなんです」
「じゃぁ脱いじゃえば?」
「キサマは黙ってろー!」
しょんぼりホイミンを慰めようと、正直な思いを口にしたのだがライアンに怒鳴られた。
何だか俺の部屋で騒ぎが勃発した……
マーニャとライアンは怒鳴り合ってるし、シスター・パメラとミネア・ホイミンは困惑状態……
何で俺の部屋でなんだろう……? 余所でやってくれないかな。
(バン!)「リュカさん! リューラに説明して下さい……リュカさんがオイラに“子作り頑張れ”って言ってくれた事を!!」
何だよ今度は?
「お、お父さん……違うよね……絶対に、そう言う意味では言ってないよね!?」
何があったのか今一解らんが、狐君とリューラが息を切らして登場した。
仲良く手を握っているが、見た感じは喧嘩中だ。
「あのアロー君……ライアン様達、立て込んでるみたいなんだよね……」
「それが何だよホイミン!? オイラの用件には、オイラ達の人生がかかってるんだ……邪魔はしないでくれよ!」
「何を言うかアロー! 私とホイミンの用件だって今後の人生に拘わる事なのだ……後から現れたのだから遠慮してもらいたいな!」
「そ、それでしたら
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