第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第63話:夜の宿屋は大劇場
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・パメラ。今夜は貴女の所にお邪魔する予定だった……あれ? 失礼だけど、シスター・パメラ太った?」
まだ確定な予定ではなかったのだが、あちらから尋ねてきてくれたので、社交辞令的に予定内にしておいたのだが、何だかシスター・パメラの感じが違う……
「あ、あの……判りますか!? 私……あの……」
常識的に考えれば大変失礼な発言をしたのだけど、シスター・パメラは怒るどころか嬉しそうに俺に近付き抱き付いてきた……そして判ったその正体!
久しぶりに感じるこの独特な感覚……
「あれぇ〜? もしかしてシスター・パメラ……妊娠してる!?」
あぁ、何人目だろう……いや、もしかしたら暫く逢わないうちにシスター・パメラに彼氏が出来、その人の子供かもしれない! 希望は捨てちゃダメだ。
「あ、あの……判りますか? リュカさんが船で旅立たれた後に判った事だったので、ご連絡するのが送れてしまいましたけど……その……リュカさんの子供ですよ?」
あれ……結論を言われちゃった!? 回りくどく否定しようと思ってたんだけど……直球で勝負されちゃったよ!
「な、何だと!?」「まぁリュカさんにお子さんが出来たのですか?」
ほんの一瞬だが俺が対応に困っていると、今夜の運動会を期待したマーニャ・ミネアが部屋の入り口に立っており……しかも、これまでの事情を全て聞いており、そして対照的な反応を見せてくれる。
「リュ、リュカ……お前……シスターに手を出してたのか!?」
「えぇまぁ……大好物ですから……美しい女性は大好きですから……」
まだまだ男女の不道徳に拒絶反応を示すマーニャの叫び。
「リュ、リュカさん……もしかして彼女たちは、今お付き合いされている方達ですか?」
「あ、初めましてミネアと申します」
頭では理解してるが、目の前で不道徳を見ると不快感を露わにしてしまうシスター・パメラと、そっち系ではツワモノなミネア。
「あ、どうも……初めまして……」
臨戦態勢だったシスター・パメラも、天然ミネアに毒気を抜かれマッタリ挨拶してる。
でもおかしいなぁ……最初に確認しておいたんだよ。奥さんが居るけどOKだよねって、シスター・パメラにもマーニャ・ミネアにも聞いておいたんだよ?
「マッタリ挨拶するなー! この不道徳野郎……あっちこっちで不純な行為をしてんじゃねー!」
あれ……今更マーニャに怒られてる?
俺とシちゃってる以上、言えた事じゃ無いだろうに……
「姉さん……今更何を言ってるんですか!? リュカさんは最初から自分に奥さんが居る事を明確にしてたじゃないですか! それを知ってて関係を続けているんですから、私達も同罪です……偉そうに説教出来る立場ではないんですよ」
良え娘や……やっぱりミネアは良え娘やぁ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ