魔法先生ネギま!
0366話
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だが、エヴァはニヤニヤとした笑みを浮かべて円の抗議をのらりくらりと躱すだけだった。
そんな様子に、深く……それはもう、深く溜息を吐いてから口を開く。
「分かった。降参だ。確かにお前達4人は十分に俺の力になれる程の能力を持ってると認めるよ。付いてきてもいい。……いや、違うな。お前達の力を俺に貸してくれ」
「え? ほ、本当? 後で嘘とか言わない?」
エヴァに食って掛かっていたのも束の間、円が確認するように尋ねてくる。
「ああ。実際にあれだけの戦闘力や連携を見せられればな」
そんな俺の声を聞いていたのだろう。ネギパーティの方でもワイワイと盛り上がっていた。
「で、それはいいんだが……最後のは何をどうしたんだ? 足を掴んだと思ったら消えたが」
「あれは純炎の涙の力の1つよ。もっとも、気が付いたのはエヴァちゃんとの修行でだったけどね。まぁ、簡単に言えば私のアーティファクトには炎を操る他にも熱を操る力もあったのよ」
熱。幻影。その2つを聞けばさすがにピンと来るものがあった。
「蜃気楼か」
「そ。……まぁ、熱を操るって言っても炎を操る力に比べたら本当に弱いものだから蜃気楼を見せるくらいしか使い道が思いつかないんだけどね」
「炎を操る能力に、蜃気楼。はっきり言って初見殺しだと思うがな」
肩を竦めながらエヴァが言うと、そこに茶々丸が歩いてやってくる。
「マスター、アクセルさん、釘宮さん。気絶した3人はベッドの方に寝かせておきました」
「そうか、ご苦労」
「あ、茶々丸さん。ありがとう。手伝えば良かったわね」
「いえ、お気になさらず。それよりも、魔法世界への件、おめでとうございます。私はマスターの命によりネギ先生の方を手伝わないといけませんので、アクセルさんについてはくれぐれも注意をしてあげて下さい。色々と無茶をする方ですので」
「ええ、任せておいて」
「釘宮、凄いじゃない! あのアクセルに一矢ムク犬なんて!」
こちらへと走ってきた神楽坂がそう言いながら円の肩をバンバンと勢いよく叩く。
「ちょっ、アスナ。痛い、痛いって。それに一矢ムク犬って何よ。報いるよ、報いる」
何故かこんな時に限ってバカレンジャーの本領を発揮する神楽坂に円の突っ込みが冴える。
「ちょっ、ネギ。あの人って別に魔法学校とかにいなかったわよね」
「うん。と言うか、アクセル君は半年くらい前から魔法の勉強を始めたらしいよ」
「は、半年!? 半年でアレなの!? って言うか、良く見たらあの人って私にネギのいる海を教えてくれた人じゃない!」
ネギの説明を聞き、食ってかかるアーニャ。ネギの知り合いの魔法使い見習いという事で、今回の俺達の模擬戦を見る機会をエヴァから与えられたのだった。
「しかも独学
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