魔法先生ネギま!
0366話
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の加速を使用し、影精を身に纏って咄嗟の防具としながらその炎の壁へと突っ込んでいく。
「そんな無茶な!」
ネギ達が見ている方から神楽坂の悲鳴のような声が周囲に響く中、軽い火傷を負いながらも炎のカーテンを突破。目の前には炎の中から出て来た俺を見て驚愕で固まっている美砂の姿が。
瞬動、虚空瞬動を連続して使い、今度こそその首筋へと手刀と叩き込み気絶させる。
倒れ込む美砂を地面にぶつかる直前でそっと受け止めてから地面へと寝かせる。
「まず1人」
呟き、こちらへと向かって振り落とされた鮮血の鞭の攻撃から逃れるようにして後方へと大きく跳躍……同時に、再度瞬動を使って千鶴へと向かう。
「私を中心に半径1mに領域を指定。赤の石よ、その力を示せ」
自分へと向かって来る俺を確認した千鶴が、赤の領域を作り出す。
だが、俺はそれに構わずに……いや、より速度を上げて千鶴へと接近する。
「直撃」
精神コマンドの直撃を使い、こちらの速度に付いてこれない千鶴の背後へと回り込んで美砂と同様に首筋へと手刀を振り下ろす。
本来なら障壁があらゆる攻撃を防ぐのだが、今の俺は精神コマンドの直撃を使用している。その為に障壁はその役目を果たす事無く俺の手刀を素通りさせたのだった。
「あ……」
一声呟き気を失った千鶴を地面へと寝かせて小さく息を吐く。
千鶴自身は攻撃魔法を得意としていない補助特化とも呼べる魔法使いだが、その補助というのがこの場合は非常に厄介なのだ。また、まだ全ての能力を引き出せている訳では無いとは言っても、アーティファクトである虹色領域の腕輪の多才な能力も同様に厄介極まりない。
「とにかくこれで2人」
歌による補助を得意とする美砂と、同様に補助特化型と言ってもいい千鶴。この2人を倒した後に残るのは、あらゆる魔法を平均的に使いこなすあやかと、純炎の涙のおかげで空中砲台ともいえる攻撃特化型の魔法使いである円のみだ。
「円さん!」
「分かってる。長期戦はこっちに不利だから挟み撃ちで」
お互いに声を掛け合いながら、あやかは鮮血の鞭の射程範囲である中距離を維持して俺を近寄らせないようにしている。同時に円もまた、俺が虚空瞬動等で自分の懐へと入らないように常に警戒をしていた。
……だが。
「そこで間合いを取ったのはミスだな」
呟き、瞬動等は発動しないままに地を蹴りあやかの方へと向かっていく。
それを確認したあやかは鮮血の鞭を振り上げ……ここだ!
あやかへと視線を向けながら、念動力を発動。その動きを空中へと縫い付ける。
「なっ!?」
自分の身体が動かないという驚愕の表情を浮かべるあやかだったが、残念ながら俺を前にしてその隙は致命的だった。背後へと回り込
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