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銀色の魔法少女
第四十話 殺意
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同じようにして脱出したフェイトちゃんが、シグルドさんを抱えて私の後ろに現れる。

「はあああああああああ!!」「こんなもの!」

 少し遅れて刃君とクロノ君も氷から抜け出し、私たちの前に立つ。

「これはどういうことか説明してもらおうか、ショウ特別捜査官!」

「返答によっちゃ、ただじゃおかないぜ!」

 二人がショウさんの相手をしてくれている今がチャンスなの。

『ユーノ君、シグルドさんの治療をお願い!』

『了解! アルフ、結界の維持は任せたよ』

 遠くからユーノ君が急いでこちらに来てくれる。

 その間に私にもできることをしないと。

「シグルドさん、大丈、ぶ、な、の…………」

 私は、それを見た途端、何も言えなくなった。




 だって、彼女の壊れた仮面の下にあったのは、私がよく知る親友のものだったのだから。





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