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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
04 月夜の晩に ガラスのカボチャ デネブのカボチャ の裏で
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顔を近づけて一言。

「仲間になる?」

 意思は伝わったらしい。
 砂埃が舞うぐらいに尻尾ふってやがる。こいつ。

「フレディ。
 後はお願いね」

「了解。
 あと、吉報だ。
 リーダーがジャンセニア湖のシリウスを撃破したらしい。
 姫さんのアドバイスどおりに攻めた結果、城はあっけなく陥落したそうだ。
 で、姫さんと姫さんの隊をジャンセニア湖に呼んでこいと」

 ジャンセニア湖のボスであるシリウスはウェアウルフである。
 だから、夜に戦うのを避けて昼に戦えとアドバイスしたが、見事に決まったらしい。
 問題はそこから更に奥にある、デネブの庭だ。
 放置しても問題はないが、クリアしておかないとというかデネブを仲間に、最低でも生存させないといけない。

「分かったわ」




 それから一週間後。
 私の率いる別働隊は、ランカグアに陣取っていた。
 デネブの本拠地バルパライソを望める場所に私達だけで来たのには理由がある。
 デネブの生存の場合、カオスフレームやアライメントに影響が出るのだ。
 ぶっちゃけると、男リーダーでデネブを許すと『デネブの美しさに惑わされた』なんて噂が。
 まぁ、女でもうわさをたてられるのだが、泥をかぶるのが補佐の仕事である。

「つーか、私ら必要なくね?」
「ほんとよね。
 この仕事がなかったら、もう少し寝ていられたのに」
「男のベッドの上でしょ。それ」

 スザンナとオデットが私に聞こえるように愚痴を言う。
 まあ、言いたくなるのも分からないではない。
 この間捕まえたワイアームに乗って、デネブの本拠地バルパライソに単身乗り込むつもりなのだから。
 乗っけられる人数だとこれが限界なので、まとめ役であるスザンナとオデットにも来て貰う事に。
 なお、別働隊の指揮はフレディに任せてランカグア防衛に徹してもらう予定。

「はいはい。
 今日中には帰れるからさっさと行くわよ。
 で、このワイバーンの名前ってなんだっけ?」

「ボイナだって」
「ぽちがかわいがりしていた時に聞いたらしいわよ」

 それかわいがりというなのい……げふんげふん。

「じゃあ、ボイナ。
 よろしくね」

 まぁ、尻尾をわっさわっさ振っているから大丈夫だろう。
 なんかやらかしたらぽちの餌という恐怖もあるだろうし。



 ワイアーム一体のみという身軽さゆえに敵から隠れつつデネブの本拠地バルパライソに降り立つ。
 主力はランカグアに出撃していたらしく、出迎えたのはパンプキンヘッドの群れ。群れ。群れ。

「よくここまで来たわね。
 ほめてあげるわ。
 あら?
 エリーさんて意外とカワイイ顔してるのネ。
 でもホントは性格ブスでしょ?

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