第捌話『子猫と雨』
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に顔を背けた。
やっぱり、気になってんだなあいつ…やれやれ。
◇◇◇◇◇
そして、放課後。
「さてと、行くか」
「あ、雄介くん」
席から立つと委員長が声を掛けてきた。
「ん…なに?委員長」
「あの、3会の会議ですけど」
「ああ。絶対に出るようにだろ。昼休みに胡蝶から聞いたよ」
「そうですか。よろしくお願いしますね……それと、女子も出席した方がいいみたいなんですが……どうしましょう」
愛の方をみて尋ねる委員長。一応メールはしたが返事は無し。だけど、さっきから愛の方もチラチラ見てる。かなり、気になっている模様……しゃーないな。
「委員長。悪いんだけど、愛の代わりに会議に出てくれないか」
「それは、かまいませんが……いいんでしょうか」
「ああ。よろしく頼むよ」
こうやって、他の人に頼んで話しかけるきっかけを作ってやれば……。
「………なあ」
「はい?」
ビンゴ!!番長さんが餌に食い付いた!
「なんか用か、愛」
あくまでも、知らぬそぶりで対応する。
「……あのさ。その、3会の準備だけど……あの…」
なかなか言葉が続かない。しかし、これ以上助け船は出せない。あとは、愛自身が頑張るしかない。
「辻堂さん……ひょっとして準備に参加してくれるます?」
「はっ?」
グッジョブ!!委員長!!
思わず心の中で叫んでしまった。
「興味があるのでしたらぜひ」
「えと……いや。別に興味はねーけど、ただまあクジは……アタシだったから」
よし、あともう一押しだな。
「じゃあ、これから会議だし一緒に行くか。手伝ってくれると俺も助かるし」
「えっと……そ、そこまで言うなら…」
よし、上手くいった。あとはこのまま上手く事を進めれば……っとそこで
「なになに?辻堂さん、準備会やるの?」
「あっあっあー。辻堂さんさりげに3会楽しみでしょ」
「っ!?」
近くで聞いていた舞と未唯が話しに入ってきた。なんか、ヤバイ方向に進みそうな予感…。
「この前図書館で郷土資料読んでたでしょ。見たよ見たよみたよー」
「なっ」
「開海会について調べてたよね。ひょっとしたらとは思ってたんだ〜」
話しを聞いていた周りの視線が愛に集まる。
「いや、そんな」
動揺している愛。
「見てたじゃん。それも30分くらいさ」
「あははっ、意外〜、辻堂さんがねぇ」
「〜……っ」
愛の顔が徐々に怒りで満ちていく。やめさ
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