常盤台中学襲撃事件
Trick39_13組!? お前ら異常(アブノーマル)か!?
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
割も、教官はほぼ間違いなく神理楽高校出身であった。
その6割にもれず、常盤台を襲撃してきた駆動鎧の全員が神理楽高校の
卒業生であり、卒業後は四神一鏡の武装組織である神理楽に所属していた。
そう、“していた”のだ。
敵の動きから駆動鎧が専用の、しかもかなり厳しい訓練を受けたことに気付いた位置外。
得意の探索で男たちの正体をすでに調べ上げていた。
結果、全員が数ヶ月前に神理楽から除籍されていることが分かった。
1人の四神一鏡の男と共に。
だから宗像は“先輩”と言っていた。
在校生として卒業生への礼儀と、裏切り者に対する侮蔑をこめて。
「なんだよ後輩! 俺らが先輩だってわかったんなら大人しく死にな!」
ナイフを首に目がけて振るが、宗像は上体だけを引いて避ける。
その体勢のまま足を振って攻撃したが、つま先を左腕で、直後にきたA・Tの刃も
右腕でガードした。
「ッ!?」
ガード出来るように設計されているため、駆動鎧の肘から先は他よりも硬く作られている。
今まで3人の装甲を破壊していた宗像のA・Tだが、踵の刃でさえも先端が1cm程
刺さっただけだった。
「さすが学園都市の最新技術、いや、四神一鏡の財力の塊と言ったところか」
刺さった刃先を抜きながら後ろに後ろ宙返りして言う。
「お前らは楽でいいな! 今の理事長になってから薬剤実験が無くなったんだろ!?」
「正確にいえば人体実験の全てが排除されたよ、クロム理事長に代わってからね。
先輩は実験に参加していたのかい? 見た所、腕は立つようだが」
簡単な会話をしている中でも、迫りくるナイフを避けて隙を見つけては刃を振る。
「被検体の方でな! 今じゃ1週間に1度の注射が必要だが、それでも
このハイな気分と力を手に入れられたんだ! 安いもんだぜ!
おかげで高校の時は“12組”(スペシャル)で腕をふるってたほどだ!!」
ナイフが宗像の上着をカスって横一文字に切れた。幸い皮膚には当たらずに傷はない。
「なるほど。冗談や誇張というわけじゃなさそうだ」
自らの服を一瞥して言った。
いくつかの制限が掛かっているにしても宗像の攻撃を防ぎ、反撃に成功しているのは
かなりの実力が必要であり、切り裂かれた服がその証拠となった。
「ちなみにお前の組はどこだ? なかなか面白いから“12組”(スペシャル)か?」
「でも“12組”(スペシャル)か・・・・
それなのになんで僕は手間取ってんだろうな?」
「あん? 質問には答えろよ!!」
再びナイフと刃の接近戦が繰り広げられる。
若干ではあるが、宗像が不利の戦況だった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ