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戦術と新らしきもの
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らんでいき爆発した。その爆発に巻き込まれまいと自分は体を倒れた柱の後ろに回した。そして爆風が柱に当たり一気にその場が暑くなる。ようやく爆発が収まったので柱から体を出して、ボスモンスターがいる場所を見る。そこには胸の辺りから吹き飛んで体だけとなったボスモンスターだったものがあった。

「何とか倒せたっぽいな……せっかく手に入れた弾丸なくしたし、使い慣れたナイフを壊しちまったし本当についてねえ」

 溜め息を吐きながらバックパックから普通より高めの回復用の注射を打って体力を一気に回復させると同時に腕も復活すると同時に、ボスモンスターの残骸が消えていく。そしてウィンドウを確認してドロップしたアイテムドロップしたか見てみると、レアアイテムらしきものが幾つかあった。

「結構いいアイテムはあるけど武器が何もないのは痛いな……」

 武器がないのは本当に残念である。弾丸とナイフをなくしてもうほとんど終わりに近いのに新しい武器がないとは本当に運がない。アウラの言っていた通り、自分にはリアルラックがないのはあながち間違いではないようだ。

「もうどうすりゃいいんだよ。せめて弾!弾さえあれば何とか逃げることは出来るかもしれないのに!」

 頭を抱えて頭を振る。そしてある程度冷静になると溜め息を吐いて視界を正面に戻す。するとボスの残骸があった場所に何かがあったのに気付いた。

「ん?何だ、これ?」

 近づいて何かを確認するとそれはGGOでレンタルされている四輪バギーであった。何でこんな場所にバギーがあるんだと思うが、たぶんアイテムではなく大型の装備のためにウィンドウに収納できなかったためここに出されたんだろう。

「もしかして、これもボスドロップ品なのか?」

 そう呟いて、そのバギーに触れるとウィンドウが表示される。

【所有者/ゲツガ】

 つまり、このバギーは先ほど触れたことで自分の物になったようだ。バギーなんて乗ったことがないため若干緊張しながらまたがると、シートはふかふかで座り心地はよかった。しかし、バギーは運転が難しいのでそちらの心配をしながらもエンジンをかけると意外にもしっかりしている。とりあえずこの場所から抜け出すためにそのまま試運転をする。

 最初は柱にそのままぶつかったりとバギーが柱などを破壊していったりしたが、しばらくしたらバギーの運転に慣れてきてぶつからなくなってきた。そしてそのフロアをようやく抜け出したかと思うと上のフロアに出た。

「やっふー!」

 下のフロアの入り口から飛び出すとそこには一人の大きなライフルを持った水色の髪の少女がいた。
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