第33話 桜通りの吸血鬼−その3−
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ったくなってないが」
「ストーカーって………」
千雨はドン引きだ。
「ち、ちょっと待ってぇ〜な。うち、同性愛の趣味はないで。せ、せっちゃんは好きやけど、友達としてや!」
「けどなぁ。あの桜咲がやっと秘めてた思いをカタチにしたんだぞ。オレとしては………」
「あ、暁くん。オレとしては な ん や ?」
く、黒いオーラが木乃香の周りに………。
ち、ちょっとからかいすぎたかなぁ。
「い、いえ。なんでもないです。きっと誤解ですよ、木乃香さん」
「せやろ、きっとそうに違いないで」
「「そうですね」」
思わず声がそろったオレと千雨だった。
エヴァ達を見送り、森の中の待ち合わせ場所に到着した。半径100メートル程の森の中にぽっかり空いた広場になっており、果たし合いには向いている、のか?
暗いこともあり誰もいないようだが、「円」で気配を探ると3人いるようだ。
「どうした? 人数は書いてなかったけど、お前らも一緒か? 龍宮。長瀬」
「刹那から頼まれてね。仕事ですよ」
マナが苦笑しながら森から広場に出て来る。
「拙者は暁先生と手合わせできると聞いて。ニンニン」
長瀬はテスト結果でずっと流されていた勝負ができると聞いて便乗して参加するらしい。
「木乃香は私が貰うとか書いておきながら、協力者がいるのか。お前にはがっかりだ。このヘタレが!」
「な、何を言っている!? 私はお嬢様の周りにお前のよう不審者がいるのが我慢できないのだ!」
焦って答えながら出て来る桜咲。
「えーっ? だってなぁ………」
果たし状を龍宮と長瀬に見せると、「刹那………。これはどう読んでも近衛への告白だ」とあきれたように龍宮が言う。長瀬もニンニンと頷くばかりだ。
「そんなつもりはない! 私はこんな怪しいやつがお嬢様の近くにいのが我慢できないだけだ!」
桜咲は顔を真っ赤にして弁明している。
「怪しい奴って。仮にも副担任に向かってひどくね?」
「まぁ、あれだ暁先生。新学期になっていきなり名前が変わったら、西の若手のトップテンに入る符術師が正体だったとか、刹那からしたら怪しいってわけだ」
「あぁ、なるほど? 確かにオレは西というか中部魔術協会の符術師だけどちゃんと東西共に許可とってここにいるぞ」
「私もそう言ったんだけどね。どうにも納得しなくてね」
「もういい。こちらは3人でやる。負けを認めるか、戦闘不能になったた方が負けだ。行くぞ! はぁぁぁぁぁ」
まだ了承もしてないのに刀を抜いて襲いかかって来る桜咲。それを見てあきれながらも戦闘モードに入り、森に身を隠す龍宮。ニンニン言って楽しそうに桜咲に追従する長瀬
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