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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter23「つながる歯車」
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れが見たかったんですよ、私は……いいえ…私達は!」
槍と双剣。骸殻の力を帯びた得物が何度も激しくぶつかり合い火花を散らす。
「魔神剣・双牙!」
「絶影!」
槍で衝撃波を打ち消し、エルツーの頭上に瞬間移動し槍を突き立てる。
「このっ!」
「くっ」
女性の力とは思えない剣圧で弾き飛ばされる。
「どうしました!?もっと本気でやってくださいよ!」
観戦席に降りたルドガーに追撃の為、まるでミサイルを思い浮かべさせるような速度で突撃する。
足に力を入れ、ルドガーも同じ速度でこれを迎え撃つ。
空中、グランド、観戦席、壁……戦う場所を変えながら武器をぶつけ合う。2人の骸殻能力者の戦いの余波により球場内はまるで銃撃戦でも行われたかと思わせるほどに荒んでいる。
「アハハ!いいです!いいですよお兄様!やっぱり貴方は最高です!」
「頭から血流しながら言うセリフか!気色悪い!」
血が流れている事など気にもせず、それどころか本当に兄に遊んでもらっているかのように楽しそうにエルツーは双剣をルドガーに向け、振るう。その姿を間近で見せ付けられているルドガーは骸殻の装甲部腰とはいえ鳥肌が立っているのを自覚する。
「それでもこれが私なんです……戦いが好きで、好きでたまらない……戦いの中でしか欲求が満たされない最低な人間です!」
ルドガーの槍を蹴り、バク宙で距離を取って宙で静止する。双剣を胸元で交差させそのまま夜空に突き刺すように掲げる。
「その中でもお兄様は魔導師を含め私が戦ってきた方の中で一番でした。何せ……」
首を動かし前髪を翻したエルツー。その彼女の表情はこれまでの無邪気な子供らしいモノと違っていた。目は飛び出ているかのように大きく見開らかれ、口を三日月のように開き、頭から流れてきて上唇に付着した血を舌で舐め取る。
「私と遊んだ人はみー〜んな壊れちゃいましたからぁぁ!」
もう陽気な彼女の姿は何処にもなかった。目は肉食獣のように獰猛なモノに変わりただ狂気的に笑い続ける。ルドガーには彼女が笑っている理由がわからない。理解したくもない。人を殺す事に喜びを覚える人間の心などルドガーには到底理解できるはずもない。
「だから簡単に壊れないお兄様と戦うのは楽しいんですよ!アハハハハハハハハハハハハハハハヒャハハハハハハハハハハハハ、アハッ!やばいですよ、ねぇ!?最高にトンじゃってますよ!」
交差させた双剣に青い稲妻状のエネルギーが収束され、エルツーの瞳には深い欲望が際限なく募っていく。
(まずい……俺だけならマター・デストラクトであれくらいの攻撃なら打ち消せるが……)
背後の観戦席を横目で見て頭で考えた策を捨てる。この状況であれだけのエネルギーとマター・デストラクトが
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