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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter23「つながる歯車」
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ようにエルツーへ投げつける。
だがこれはあっさり躱され、決定打にならない。

「エイミングヒート!」

2丁のクランズオートから火炎弾が2つ放たれ、九那射の一部に当たり誘爆。爆煙の中から相殺できなかった九那射が再びルドガーを襲う。

「嘘…一発も当たらないどころか擦りもしないなんて」

「当たらなければ、どうという事はない!」

魔導師は回避不可の攻撃や、砲撃級の攻撃が迫ってきたとしても防御魔法で完全に防ぐ事も出来ればダメージを軽減するという選択肢もあるが、ルドガーは違う。
リンカーコアがないルドガーは魔法は使えないのは当然であり、魔導師や騎士のように防御魔法を張る事もできない。だがルドガーは足りない防御力をその卓越した身体能力と実戦で培った危機感知能力で補い、これまで魔法を使う相手と対等に戦っていたのだ。

自分の攻撃が当たらない事でエルツーは自分の力にもどかしさを次第に感じはじめてきていた。

「これならっ!」

九那射の軌道が突如ルドガーから変わり、ルドガーに全く影響のない明後日の方角へ飛んでいく。
何を狙っているのかと考えていると、九那射の向かう方角を見てエルツーの狙いが何のか理解する。

「お兄様は綺麗に避けれても、オネンネしてる方は一発も避けれないですよねー?」

「ちぃ!」

九那射の新たな標的はグランドに横たわるシグナムだった。無邪気な顔にそぐわない姑息な手口に舌打ちを打たずにはいられない。

「行きなさい!」

九那射がシグナムにとどめをささんと迫る。瞬間歩法を使えばギリギリ間に合う距離だが、安全策を取るとノーマルの瞬間歩法ではやはり心保たない。敵の策に乗りたくはないが手段を選んでいる余裕はない。ルドガーは自分の金の懐中時計を手に取る。
爆音と同時に砂埃がグランドに舞う。シグナムが横たわっていた場所に無数の九那射が直撃し、爆発が起きたのだ。

「あちゃー… 間に合わせてくれるって信じてたんですけど……過大評価だったんでしょうか?」

期待はずれ。エルツーがルドガーに対してそんな感想を抱く。彼女を差し向けた者からルドガーは最強の骸殻能力者だという事を伝えられていただけにエルツーの落胆っぷりは相当な物のようだ。
だがまだ終わってはいなかった。

「きゃ!?」

爆煙の中から凄まじい速度の槍がエルツー目がけて投擲され、双剣で防ぐがその衝撃に耐えきれず地面に転がる。

「調子に乗るなよ……はあっ!」

「うっ!?」

ギリギリでハーフ骸殻に変身し、九那射からシグナムを守ったルドガーは投げつけた槍が戻ってくると、エルツーの元まで飛び、膝をつく彼女に態勢を整える余裕を与える事なく槍を叩きつけ、受け止めるエルツーを横から回し蹴りで蹴り飛ばす。

「え、へへ……そ
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