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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter23「つながる歯車」
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それで何かわかったのか?」
少しの間を置きシグナムは首を横に振る。何もわからなかったようだ。
「残留魔力が薄くては転移してきたモノをトレースする事は難しい」
「地道に足で探すしかないワケか」
「そういう事だ……厄介事を起こすモノでなければ良いのだがな」
「まぁ厄介事引き起こすモノが正体なら早めに---」
ルドガーの言葉は最後まで続かなかった。突如2人が立っていた場所に高速で何かが降ってきたのだ。その気配を察したルドガーとシグナムはすかさず跳躍し距離を取ると自身の得物を構え、舞う粉塵に目をやり警戒する。
「……終わらすに限るな」
「気を抜くなよ。厄介事なのは間違いない」
粉塵の中から1つの人影が現れ、力なく垂らした両腕をルドガー達の前に立った。
目の前にいる者の正体は間違いなく人間だろう。
だが相手は獣の顔ような模様が入った顔全体を覆い隠した仮面を被り、足下まである黒いフードを身に纏っている。これでは相手の正体を掴む事はできない。
「何なんだお前?」
「……私が誰であろうとお前達には関係のない事だ」
仮面の人物から発せられた声は男の者だった。両腕のフードの中から鉄鞭と呼ばれる打撃武器を2本出し両腕をだらりと下げる。
「何だと?」
仮面の男の発言にシグナムは怪訝な表情になる。ルドガーの質問に対して全く答えになっていない事を口にしたからだ。そんなシグナムを相手にせず仮面の男は腰を低くし鉄鞭を交差させる。
「……関係ないと……」
仮面の男が消える。驚いている間もなくルドガーは背後からプレッシャーが迫って来ている事に気付く。振り返った先には仮面の男が目と鼻の先に立ち鉄鞭を振るう光景。
「言ったはずだが?」
だが標的はルドガーではない。狙いはシグナムだった。シグナムはその一撃をレヴァンティンで受け止めるが、シグナムが思っていた以上の力が鉄鞭に込められていたのかシグナムは球場の外側に位置する壁に弾き飛ばされる。壁の崩れる音を耳にしながらルドガーはカストールを仮面の男に振りかざす。
仮面の男はカストールを鉄鞭で受け止め押し返し鉄鞭を広げるように振るいルドガーは右に動き間合いの広い一撃を避ける。
「てあぁぁぁ!」
弾き飛ばされたシグナムが勇ましい声を上げ一直線に面の男に迫りレヴァンティンを上段から振り下ろす。この一撃をアスファルトが受ければ地割れをおこす程の威力を持っており、ただ受け止めただけではその威力を防ぐ事はできない。だが仮面の男はあっさりそれを左手の鉄鞭で受け止められる。
一旦後ろへ退きレヴァンティンを構え直すと仮面の男の鉄鞭に攻撃を加える。
「ぐあっ!」
シグナムの一撃を受け止め、受け止めていた鉄鞭の力を緩めバランスの崩れたシグ
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