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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter23「つながる歯車」
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しまう右手でも装備しているのではと疑ってしまう。

「どうしてここに来た、お前達!?」

「こっちの任務が終わって、ルドガー達に連絡が全くとれへんから心配になって来たんや!そしたらこれって……説明してほしいのはこっちや!」

「くそっ!」

空を見上げる……もう一刻の猶予もない。これだけの人数を空間転移で飛ばす事は可能だが、今のルドガーでは骨の折れる作業。エルツーの攻撃が放たれる前にはやて達を転移させる自信は流石にない。

「十牙!天衝閃!」

青い稲妻を帯びた十字形の巨大な斬撃が、ルドガー達の生を止めようと迫る。
もう空間転移をする時間も余裕もない。

そして……

世界は光に呑まれる。

「アハハハハハハハハ!!良いです!!実に良いですよ!!」

光が支配する球場の中、狂気に満ちた笑い声が響き渡る。

「私勝っちゃった?アッハ!お兄様に勝っちゃった!?アッーハッハッハッハッハハッハ!!」

エルツーは自らの技で巻き起こる暴風に髪を攫われている事など気に留める事なく笑い続ける。

「アッハッハッハッハッハッハッハッハ!これで私は正真正銘本物の私ぐはっ!?」

変化はいつも突然だ。エルツーが放った十字形の衝撃波が金色の衝撃波で掻き消され、エルツーはグランドに落ちる。

「な、何が…!」

エルツーは目の前に立つ存在を見て驚きかずいられなかった。彼女の目の前にはルドガーがいる。
しかしその姿は先程のモノと大きく違っていた。

「スリークォーター……!」

ルドガーの骸殻はハーフから顔一部分以外の全身を装甲で覆うスリークォーター骸殻に変化を遂げていた。装甲が一部入った顔から見える形相と、彼の纏う威圧的な雰囲気に彼の正体を知る者は最強の骸殻能力者の力の一端を垣間見た事に打震え、正体を知らない者はハーフ骸殻以上に人外な姿のスリークォーター骸殻に目を奪われていた。

「楽しませてくれますね、お兄様は……本当にぃ!!」

闘争本能が赴くままに、自分の欲望を満たす為、最強の骸殻能力者を越えた最強の骸殻能力者に戦いを挑む。

「答えろ!お前はクルスニクの末裔なのか?」

「だったら!?私がクルスニクの末裔だと答えたらどうなるんです!?お兄様がもっと戦いにやる気を出してくださるんですか!? 違うでしょ!?」

「ああそうかよ……なら、ふんじばった後にじっくり聞かせてもらう!」

両手で槍を突き立てるように構え、虚空から生み出した光の槍を何本もエルツーへ向けて放つ。

「ふっ!てやっ!はっ!」

「きゃあっ!!」

もろに光の槍を受けるエルツー。

「うおりゃぁぁぁ!」

槍を投擲するように持ち、一気に接近する。

「うおおおおおっ!」

エルツーは双
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