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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十六話 始まる暴走
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それは難しいだろう。
はやての意思は既に闇の書の中にある。
そして、外に出ている闇の書の意思は
「我はただ主の願いを叶えるのみ。
主には穏やかな夢のうちで永久の眠りを。
そして、愛する騎士達を奪ったものには永久の闇を」
同じ言葉を繰り返す。
同じ闇の書の一部とはいえ、抵抗し、はやてを救うためにどうするべきか迷っていたシグナム達とは違う。
はやての絶望をただ受け入れ、実行しようとする。
闇の書が輝き、大地が揺れる。
この感じ、下か。
大地を突き破って出てくる触手と巨大な尾。
これは確かフェイトとシグナムが戦った砂漠に居た奴。
魔法だけじゃなくて動物の身体の一部もコピーするのか。
尾を振り、ビルを砕き、その破片が落ちてくるのをかわす俺達。
その回避行動を読んでいたように迫る触手。
俺はさらに後ろに飛びながら投影した無銘の魔剣を片手で振るい叩き斬る。
触手に警戒しながらさらに距離をとるが、なのはとフェイトは闇の書に意識が向き過ぎていたためか、触手に捕らわれる。
触手を斬り落とした魔剣を投擲するが、尾に弾かれる。
「ちっ!」
俺の追撃してくる尾に舌打ちをしながらかわしながら、リズの持っていたハルバートで叩き斬る。
だがその時、地面を突き破りさらに出てくる触手。
片手で無理やハルバートを振るっていて体勢が崩れており、わずかに遅れ、全身に絡みつく触手。
武器の選択を誤ったか。
「私はお前を傷つけたくない。
そのまま動くな、私はただ」
本来の目標であるなのはとフェイトに視線をむける闇の書。
「主の願いを叶えるだけだ」
「願いを叶えるだけ?」
闇の書の言葉に苦悶の表情を浮かべながら、闇の書を見つめるなのは。
「そんな願いを叶えて、それではやてちゃんは本当に喜ぶの!
心を閉ざして何も考えずに主の願いを叶える道具でいて、貴方はそれでいいの!!」
触手に抵抗しながら、必死に闇の書に語りかけるなのは。
だが、それでも
「我は魔導書
ただの道具だ」
闇の書には届かない。
「だけど言葉を使えるでしょ。
心があるでしょ。
そうでなきゃおかしいよ、本当に心が無いなら泣いたりなんかしないよ!」
「この涙は主の涙、私は道具だ。
悲しみなどない」
なのはの言葉を受け入れないと拒否する闇の書。
それはまるで心がある事を認めようとしないで抵抗しているようでもあった。
その様子に
「バリアジャケット、パージ!」
「Sonic form.」
フェイトから魔力が放出され、触手を吹き飛ばし拘束から逃れる。
「悲しみな
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