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ニュルンベルグのマイスタージンガー
第二幕その十二
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「御願いします。それでも」
 ここでエヴァは呟かずにはいられなかった。
「どうして男の人達はこんなに面倒をかけるのかしら」
 溜息を出しながらもそれでもヴァルターと共に菩提樹の陰に隠れる。そうしてそのうえでベックメッサーの様子を見守る。ベックメッサーはしきりに窓の方を見上げながらそのすぐ下に来る。焦ってリューロを引っ掻いてしまうが何とか歌おうとした時に。また家の外に自分の机と椅子を出してきてそこで仕事をはじめたザックスが叫ぶのだった。
「イエールムイエールムハラホロヘーーーー!」
 奇妙な叫び声であった。

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