第111話 『御魂の桜扇』
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!!」
さっきの攻撃の痛みが体全身に走る。俺は肩膝を床に着く。くそっ、こんな時に・・・
ユ「大丈夫?グレイはしばらく休んでて。後は私がやるから。」
笑顔でそう言うユモの手には、すでに冷気があふれていた。
サ「今度はユモス様ですね。とてもいい勝負になる事を期待しま・・・ひぃっ!!!」
グ「・・・・・」
俺の目は、また黒い点になっていると思う。なぜなら、ユモがサクラの顔面を冷気をためた拳で殴ろうとし、顔面スレスレでその拳を止めたからだ。後5mmくらいでサクラの顔面に直撃してただろうな・・・サクラは真っ青になっていた。
ユ「ふぅ・・・どう?びっくりした?」
えぇぇぇっ!!!今の攻撃じゃなくて脅しだったのかよっ!?すると、サクラは、扇をきちんとたたみ、その場で正座をすると、床に手と額を付けて、
サ「ま、参りました・・・」
ユモに土下座をした。自分に勝ち目は無いと思ったんだろうな。それを見たユモは、
ユ「えっ?えぇぇぇっ!?ちょ、ちょっと待ってっ!!ま、まだ戦ってもいないのに、何で土下座するのぉ!?」
パニック状態だった。自分が土下座させた事に自覚無いのかよ・・・まぁ、何はともあれ勝負は俺たちの勝ちだな。
ユ「そんなの納得出来なぁ〜〜〜いっ!!」
いや、無理にでも納得しろよ・・・
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『ここから少しだけ、アカネ目線でいきます。』
ア「あっちゃぁ〜〜〜〜〜、サクラは自ら負けを認めちゃったか。まぁ、あの拳を食らってたら・・・うぅ、考えただけでも鳥肌が・・・」
でも、このギルドに先祖代々伝わる『御魂の桜扇』を使える事が出来たサクラに負けを認めさせちゃうなんて・・・さすが氷上の舞姫ね☆
ア「さてさて、ユリはどうかしらねぇ?今日の日をあの子が一番楽しみにしてたからねぇ。」
映像魔水晶(ラクリマ)の画面を切り替えた。
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