第111話 『御魂の桜扇』
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グ「マジかよ・・・」
どんだけ威力あるんだよ・・・
サ「ハァァァァァッ!!」
パキィィィンッ!!と音を立てて氷の盾が割れた。が、俺は盾が割れる直前にその場から逃げ出した。
グ「アイスメイク、戦斧ッ!!(バトルアックス)」
サ「甘いですっ!!」
サクラは俺の攻撃をバク転してかわす。
グ「着物着てよくそんな動き出来るな。」
サ「着物を着てるだけで修行になりますから。」
そういや、リョウも似たような事言ってたな。「常に修行!」ってな。
サ「そろそろグレイ様には止めを刺しちゃいましょう。」
そう言うと、俺に扇を向けて、
サ「岩の御魂よ、敵を封じ込め・・・!」
すると、空中にさまざまな大きさの大量の岩が俺の四方八方に出現した。すると、
グ「お、おぉっ!?」
俺の体も宙に浮かび上がった。次の瞬間、大量の岩が俺に向かって飛んできた。
グ「ぐぉわぁっ!!!」
宙に浮かび、四方八方に囲まれていたため、俺はかわす間もなく岩に押し潰される。
グ「ぐ・・・うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
が、俺は意地だけで岩を除けようとする。
サ「なんとゆうパワーなのっ!?岩の御魂よ、さらに封じ込め・・・!」
岩の数が倍になり、さらに押し潰す力が上がる。
グ「ヵハ・・・」
意識が途切れそうになったその時、岩がどんどん崩れていく。
サ「えっ?」
次第に押し潰す力も弱まっていく。そして、最後の岩が崩れ、俺は背中から落下した。が、
グ「・・・痛く・・・ない?」
背中から落ちたはずなのに、全く痛みを感じなかった。すると下から、
ユ「グ、グレイ、は、早く、降りてもらえると、ありがたい・・・」
グ「ぬおあぁぁぁぁぁっ!!!わ、わわ、悪ィ//////////////////」
ユモを下敷きにしていた。俺は慌ててユモの背中から降りる。
ユ「痛たたたたた・・・グレイ、落ちる時はちゃんと周り見てよ。」
グ「んな事、空中で出来る訳ねぇだろっ!!」
痛そうに背中を摩るユモの顔に、少し泥が付いている。ま、まさか・・・
グ「ユ、ユモ、お前がこの岩、全部崩したのか・・・?」
ユ「そうだけど、何か問題でも?」
俺とサクラの目が黒い点になる。
ユ「普通に蹴ったり殴ったりしたら簡単に崩れたよ。」
崩したのもすげぇ〜し、それをあっさり笑顔で言うのもすげぇ〜・・・
サ「ユ、ユモス様って、こんなに怪力だったのですね・・・さすが氷上の舞姫様ですね。」
サクラは驚いてるのか恐れているのか感心してるのか、よく分かんねぇ反応をする。
サ「それでは、今度こそ止めを刺しましょう。」
グ「望むところ・・・っ
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