第111話 『御魂の桜扇』
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この屋敷・・・いや、このギルド、外から見てもすげぇ〜けど、中はもっとすげぇ・・・
ユ「こんな広いギルドに、女6人だけしか住んでいないなんて・・・」
かなりもったいないな・・・俺たちが屋敷内をうろうろしていると、いきなり真っ暗になった。
グ&ユ「えっ?」
停電か?すると、暗闇の中で桜の花びらが舞っている。ここ、外じゃねぇよな?その中央で、クソ炎と同じ桜色の内側にカールがかかったボブヘアーに、桜色の着物に、右手に桜色に桜の模様が付いた扇を持っている。
サ「風吹けば〜 空に舞い散る 花びらよ〜」
な〜んか詩を読んでやがる。確か・・・サクラだっけな?
サ「お待ちしてました、グレイ様、ユモス様。」
「様」付けで呼ばれたの、ジュビア以外で初だな。んで、俺たちの相手が・・・
サ「サクラと申します。お会いできて光栄です。」
あぁ〜、堅苦しい〜。
ユ「それじゃあ、さっそく始める?」
サ「えぇ。本気でお願いします。」
ん?一瞬、サクラの目付きが変わったと同時に、空気も変わったような・・・すると、サクラは持っていた扇を開くと、
サ「悪の御魂よ、敵に呪いを・・・!」
サクラの周りが小さな魔力の風の渦に包まれた。その時、
ユ「っ!?」
隣にいたユモが、膝から崩れるように倒れた。
グ「お、おい!ユモッ!?」
肩を?んで揺らすが何も反応しない。気を失ってるみてぇだ。
サ「心配要りません。しばらくすれば気がつきますよ。」
グ「ユモに何しやがったっ!!」
サ「悪の御魂の呪いを、100分の1だけ掛けただけですよ。死には至りませんのでご安心下さい。」
100分の1って・・・
サ「さて、グレイ様は私と『御魂の桜扇』のコンビネーションに勝てる事が出来るでしょうか?」
グ「挑発か?受けて立ってやるぜっ!!」
俺は両手に冷気をためると、
グ「アイスメイク、槍騎兵ッ!!(ランス)」
サ「光の御魂よ、その光で氷を溶かせ・・・!」
すると、サクラが持っていた扇が突然光だし、真っ暗だった部屋を照らした。その光で、氷の槍が一瞬で溶けて蒸発した。
サ「今の光は太陽の光と同じくらいです。」
おいおい・・・やりすぎねぇか?
サ「今度はこちらから参ります。風の御魂よ、嵐を巻き起こせ・・・!」
扇から強風が吹き荒れる。
グ「部屋の中で嵐が起きてるみてぇだ・・・!」
サ「緑の御魂よ、敵を襲え・・・!」
扇から太くて長い蔦が伸びてきた。
グ「アイスメイク、盾ッ!!(シールド)」
盾で防ぐが・・・ピキッ!
グ「げっ!!」
パキッ!ピキピキッ!と音を立てて氷の盾にどんどんヒビが入っていく。
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