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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第132話】
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でもいい】。この場に来るのに許可も取らない、代表候補生でもない篠ノ之に専用機を渡す。例え、篠ノ之があんたにおねだりしたとしてもそこは断るべきだ。そしてセシリアへの断り方だって――」


喋ってる途中、突然横やりを入れられた。


「有坂、もうそこまででいいだろ」


――横やりを入れたのは織斑先生だった。

口調はいつも通りで、腕組みをしながら真っ直ぐ俺を見ていた。

――これ以上言っても無駄だと、織斑先生の目が語っていたので、俺も言葉を続けることを止めにした。


「……わかりました。セシリア、行くぞ?」

「え、えぇ……」


俺は促すと、セシリアの手首を掴み、その場を離れる――。

と、後ろからわざわざ聞こえるように。


「ふー、変な金髪と銀髪だった。居なくなって清々したよ。それよりさー、いっくん――」


そんな感じで会話が聞こえたが、無視して進んでいく――と。


「あ、あの……ヒルトさん?」

「悪いなセシリア。母さんに見てもらえ。あいつなんかよりも、母さんの方が丁寧に見てくれるし、な?」

「あ――は、はいっ」


そう俺が伝えると、少し困惑していたセシリアの表情が明るくなった事に安堵した。

ISを作った篠ノ之博士とは違うが、母さんだってISの開発者なんだ。

そんな風に考え、母さんの元へと着くと――。


「ふふっ、ヒルト。派手に口喧嘩してたわねぇ」


来るのは見えていたので、柔らかな笑みで出迎える母さん。


「……いや、だってあれは許せないだろ?特に篠ノ之の専用機……何の努力もしてない奴がいきなり最新型の専用機――誰も納得出来ないし、余計アイツが孤立するって」


――篠ノ之に厳しい事を言ったが、正直これは起こりうる事態だ。

しかも、アイツ本人がおねだりしたのだから一段と質が悪い。


「そうねぇ……。ヒルトと織斑君は特例だから皆もそこそこ納得はしたと思うけどあの子はねぇ……。どうしても467機しか存在しないし、しかも内訳最低150機は打鉄、またはラファール・リヴァイヴですから…篠ノ之博士には、もう少しコアを学園用に作ってくれるといいんだけどねぇ…」


そんな感じで軽くため息をつく母さん。


「まあそれでさ、話は変わるが訊いていたならわかると思うけど、セシリアのブルー・ティアーズ。母さんが見てくれないか?」

「もちろん良いわよぉ?……でも、セシリアちゃん。よく考えてから…ね?一応その機体、イギリスの試験機だし」


試験機――イギリスの威信をかけた次世代機だからだろう。

よくよく考えると、部外者の母さんが触るのはまずいかもしれない――少し浅はかだったか。

そんな風に思ってい
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