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銀色の魔法少女
第三十九話 四対一
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 トリガーの近くに、恐らく八つはカートリッジが収納出来そうなマガジンが装着されていた。

「今度こそは、俺が勝つ!」

『ロード・カートリッジ』

 そう言うと、彼のデバイスがカートリッジをロードする。

 爆発的に高まる魔力に、私は驚く。

(ただでさえ多い魔力をカートリッジで更に強化、……泣けてくるなぁ)

 それだけではない。

 たとえ彼を倒したとしても、なのはにフェイト、それにクロノまでいる。

(バインドをしてこないのがちょっと不気味だけど、ここは逃げるしかないよね)

「ロード・グリム――」

「残念だけど、それはさせないよ!」

 その声と共に、青色の結界がこの街に展開される。

(これは……、まさか!?)

 まさかと思ってグリムゲルデを呼び出そうとしたが、やはり応答がない。

「これは、古代ベル化時代のデータから作り出した封印結界さ、この結界内部では君は転移も召喚もできないよ!」

 これで、脱出の手段が封じられた。

 出来るかどうかわからないけど、ここは全員を気絶させて逃げるしかない。

(今あるのは魔力強化のフィリーネだけ、ちょっとしんどいなぁ)

 せめてシュベルトライテかオリトリンデがあれば、と遼は後悔する。

「さあ、君が何を企んでいるのか捕まえてからゆっくり聞かせてもらうよ」




side ALL

 遼は杖をしまい、自分の愛剣を出す。

 ここはふざけている場合じゃない、そう思ったからだ。

「ノートゥング、双剣形態」

『Doppelschwertform(ドッペル・シュヴェーアト・フォルム)』

 カートリッジを一つ消費して、ノートゥングの第二形態、双剣を構える。

「今回は、本気で行くよ」

 その姿を見て驚いたのが数人、あることを確信したのが一人いた。

 今まで剣一つで戦ってきたから双剣を使うなどと思っていなかったからだ。

 そして後の一人、フェイトは遼の正体を見抜いていた。

(あの構え、やっぱり遼だ、だとするとこのメンバーで勝てるかな……)

 フェイトもカートリッジシステムによって強くなった自覚はあった。

 けれど、相手も使うなら別だ。

 遼に追いつけるのはこの中ではフェイトと刃だけ、アルフとユーノは内と外からの結界維持しているとなると、作戦は自然と決まってくる。

『フェイトと刃が彼女に攻撃を、なのはと僕はそのサポートだ!』

『『はい!』』『よっしゃ!』

 まず牽制にクロノとなのはがシューターを放つ。

(これは術者が操作するタイプの魔法弾……、避けるのはむりかな)

 そう感じた遼は神速を使い、全て斬り裂く。

『Hakenfor
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