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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
3 謎のメール
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ように走り回ることも出来なくて...」

「それがどうしました?なぜ人並みを求めるんです?私の親友に体が不自由でも胸を張って生きている少年がいます。何年も病床におり外の世界にも出られない少年です」

「...でも僕はその人とは違うよ。そんなに強くない」
「何を持って強いと言えますか?体が弱くても、必要なのは意志の強さです。それは心の持ちようでいくらでも強くなれる。向き合いなさい」

彩斗の頬にセレナードの手が触れた。
彩斗は不思議と心が軽くなった。
そしてセレナードに導かれる。

「きっと貴方の悩み多き人生を贈るでしょう。でもプログラムは貴方を助けてくれる。行きなさい。このタワーを登れば、ウラインターネットの外に出られます。今の貴方なら登れるはずです」

彩斗の目の前には巨大な塔が立っていた。
上空に僅かに覗く光に導かれ、死ぬ物狂いで抜け出した。

























彩斗は翌日から通常通りの生活を始めた。
朝はメリーとともに起き、いつも通りの食事を食べ、ハートレスのガヤルドで登校する。
だが確実に違うことがあった。

「?」

下駄箱の内履きの中には何も入っていなかった。
おまけに下駄箱の中にも罵る内容の手紙が入ってもいない。
念の為に靴の中が安全かどうかを確認すると恐る恐る履いた。
そして階段を登り、教室を目指す。
そこで更なる違和感を覚えた。
不良を含めた連中の大声が聞こえないのだった。
むしろ鉛筆の走る音や何気ない会話が聞こえてくる。
違和感を覚えながら教室に入った。

「おはよ!アキちゃん!」

教室に入るなり、ミヤが手を振っていた。
トドメが不良が1人もいないという状況だった。

「...おはよう」

彩斗は返事しながら自分の机に教科書類を入れた。
もともとクラスの人数が奇数のため、1人だけ、隣の席が無いのはお決まりだったが、彩斗は既に入学から半年以上もこの席から動いていない。
ある種の愛着があった。
隣には観葉植物とじょうろが置いてある机がある。
不思議な気持ちでミヤに話し掛けた。

「昨日の分の宿題は?」
「無いよ!」
「何で?」
「先生たちも忙しかったみたい」

だが更なる違和感がホームルームで訪れた。
出席確認だ。
担任が1人一人の名前を呼ぶ。
だが珍しく彩斗の名前が呼ばれた。

「え〜沢城!」
「!?...ハイ」

いつもならニヤニヤしながら嫌がらせと思えるほどに飛ばしたり、名前を間違えたりする。
だが今日は何かに恐れをなしているように、真面目に職務を行った。
普通のことなのに、彩斗も何かの前触れのような気がしてホームルームが終わった瞬間、彩斗は
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