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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
3 謎のメール
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てるってことですよね?何で開けもしないファイルを送ってきたんでしょう?」
「それは送信者本人に聞くしか無いよ。今から僕がこのPCにプラグインしてこのファイルを直接触ってみる」
「あ!私もお伴します!」

そう言ってメリーはその場でPCにプラグインした。
現実空間から電脳空間にてレポートしたのだ。
だが彩斗にはそれが出来ない。
しかし意識だけを電脳世界に転送することは可能だった。

『ダイレクトリンク』

そう呟き、PCに触れた。
シンクロで意識をPCにプラグインする。
『パルストランスミッション』という人間の意識を電脳世界に転送できる機器と同じ能力だった。
彩斗の体は椅子にぐったりと背中を預けた。
だが彩斗の意識はPC内部の大量の文字列が飛び交う世界にいた。
メリーもすぐ隣りにいる。
そしてウィンドウ上で開きっぱなしだった『Memory』は目の前でタダの白紙ファイルでは無く、確かな形を持っていた。

「これは....」
「凄く綺麗ですね....」

甘音色に輝くそれは宝石のようだった。
楕円形で中には蝶が閉じ込められているような美しい造形のメモリーファイル。
ちょうど琥珀と似ている。
樹液なんかで生物が固められているものだ。
ここではこの緑色の蝶がそれだ。
そのあまりの美しさに思わず手を伸ばす。

「冷たい...!?」

手にはヒヤリとする感覚が走ってきた。
だがそれと同時に不思議な現象が頭を過る。

「サイトさん!?」

その場にひっくり返った彩斗にメリーは駆け寄った。
だが彩斗の目には明らかな同様の色が伺えた。

「女の子の声が...姿が...見えた...」
「え?私じゃないんですか?」
「違う...長い甘音色の髪で...ピンクのドレスを着てた...それに蝶の髪飾り...」

彩斗は琥珀に触れた瞬間、頭の中に声とイメージが浮かんだ。
振り返りながら手を伸ばす、人形のように可愛らしい少女の姿。
何かの助けを求めているのか、それとも何かに救いを施そうとしているのか。

まだ死なせない......

そう言う透き通った声が聞こえた。
そして修道女のような慈悲深い表情に大きめの緑色の瞳は初めて見た彩斗の心の何処かを掴んだ。


















彩斗はこの後、PC内部から意識をプラグアウトすると、そのまま眠りに落ちた。
触れるたびに少女のイメージが浮かび、全く解析どころではない。
ネットナビの視覚操作のデータという可能性も浮上したが、少女のイメージが浮かんだところで全く影響はない。
必要性の分からない謎の2つの添付データ。
それを考えているうちに気づけばベッドの中。
そこで懐かしい夢を見た。
ディーラ
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