暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
3 謎のメール
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
彩斗はコンソールを起動しメールの解析を始めた。

shark@ws-hpe:~# ./virus_scan /home/shark/Desktop/Message_3.eml
Selected email.
Scanning...

Result:
2 files existed.
BEGINS.exe safe.
Memory safe.

Scan conpleted.


送信者はメールアドレスから携帯端末に送っていることを理解していたはずだ。
つまりトランサーやPET、ないしはスマートフォン向けのウイルスであると予想した。
だが結果としてPCの自作ツールでスキャンでしてもウイルスは見つからなかった。

「ウイルスは無いみたい。でもファイルが2つ添付されてる。...開いてみる」

彩斗はデスクトップにコピーされたメールを深呼吸してから開いた。
すると意味不明の内容のメールが飛び出した。


From:
Subject:
Message:
貴方は遠くないうちに命を落とす
危機が迫ったら、プログラムを起動


「...いたずらメール?」
「何でしょう?凄く意味深で意味不明です」


この内容に彩斗は尋常ならざる違和感を覚えた。
翻訳ソフトで無理やり翻訳したような微妙な文脈もそうだが、何より自分の運命を言い当てようとしている。
確かにこのままの生活をしていたら長生きはできないだろう。
間違いメールならそれでいい。
偶然、自分のことを見抜いたような内容になっていただけで事は片付けられる。
しかし、彩斗だと知って送っているならば、送り主に見透かされている。
そんな気がした。
彩斗は添付ファイルのリストを開いた。
そこにはメールの本文にも存在した『BEGINS.exe』と『Memory』と名付けられたファイルがあった。

「ビギンズって何かを始めることだったはず...何を始めるのかな?」
「まるで新手のワンクリック詐欺みたいですね。案外、開いたら請求書とかが飛び出してきたり...」
「じゃあアプリケーションのBEGINS.exeは取り敢えず置いておいて...こっちのMemoryはタダのメモリーファイルみたいだから、こっちから調べる」

彩斗はキーボードを叩き、『Memory』の解析を始めた。
ログファイルやメモリーファイルならば、何かの情報が含まれている。
もしかしたら送り主に関わる情報かもしれない。
本来ならば放って置くところだが、少し気になった。
だがどうあがいても『Memory』は暗号化されていて開くことが出来なかった。

「AES-128bitを超える暗号だって?」
「じゃあ軍の秘密情報を扱うよりも高度な暗号化がされ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ