第2章
戦闘校舎のフェニックス
第37話 増える同居人(美少女)と悪魔のお仕事
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「…す〜…す〜…」
俺は今、絶賛お悩み中です。
何故か…。
まず、何故か前が見えない。
そして、顔には何か柔らかな感触があり、女の子の寝息が聞こえる。
この事から考えられるのは、顔を胸に押し付けられる形で抱き締められている。
そして、我が兵藤家に居る女子でこれ程の胸を持つ女子は一人しか居ない。
俺は何とかモゾモゾと動き、顔を胸の中から出すと、目の前に寝息をたてる鶇さんの寝顔があった。
「…ん〜…」
鶇さんがモゾモゾと動き出すと、さらに強く抱き締められた。
(うおぉぉぉッ!!!!か、顔が近い!!)
強く抱き締められる事でさらに体が密着し、顔も近付く。
(しかし、鶇さんって体つきはダイナマイトボディなのに対して顔は少し幼さがあって可愛いよなぁ…)
等と思っていると…。
「…ん〜…あ、おはよう〜…イッセー君…」
「お、おはよう…鶇さん…」
鶇さんが目を覚ました。
普段は閉じられている目が開き、赤い瞳が見えた。
そもそも、何故鶇さんが俺の家に居るのかと言うと…。
前日の部活動で明日夏に鶇さんと燕ちゃんが俺の家に住むと言われた。
「ええぇぇぇぇぇッぇぇぇッ!!!!!!!!」
「驚き過ぎだろうが」
「いや、驚くだろうがッ!!アーシアの時もいきなりで驚いたんだから!!」
「まあ、いきなり同居人が増えるって言われれば驚くか…ああ、おじさんとおばさんには既に話は通してあるからな」
既に両親には話は通されていた。
「まあ、住むのはいいとして、何で二人とも俺の家に?」
「前まで住んでいたアパートは無くなっちまったし、鶇の希望だ」
「鶇さんが?」
「住む場所を探すのもメンド〜だし〜、だったら迷惑じゃ無かったらイッセー君のお家が良いな〜って…迷惑だった…」
途端に鶇さんはしょんぼりしてしまった。
普段は閉じられている目も開いて、ウルウルしていた。
「あ、ああ、べ、別に迷惑じゃないですよ!!歓迎しますよ鶇さん、燕ちゃん!!」
「うわ〜い、ありがと〜、イッセー君〜」
途端に喜んで、俺に抱き付いてきた。
何て事があり、俺の家にアーシアに続いて鶇さんと燕ちゃんが住むことになっていた。
まあ、昔はよく俺の家に泊まっていたからな。
「と、ところで鶇さん、な、何で俺のベッドに…?」
「イッセー君と寝たかったから〜、夜にこっそり忍び込んだんんだ〜」
「…全く気配を感じなかったですよ」
「忍だからね〜」
ああ、そう言えばそうだった。
気配を殺して忍び込むなんて朝飯前か。
ガチャ。
何て思っていると部屋のドアが開けられた。
そこに居たのは…。
「…姉さん…なにやってるの…?」
何か不機嫌な顔をした燕ちゃんだった。
「ふぁ〜…イッセー君と寝てる」
鶇さんは寝ぼけ眼を手で擦り欠伸をしながら答えた。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ