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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter22「自覚する想い」
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、これはこれで気がらくだし断然良い……」
以前ノヴァが借金完済祝いという事で誘ってくれた混浴温泉では気が休める時など一時もありはしなかった。ティポの狭い体内にぎゅうぎゅう詰めに無理矢理入れられ、更に消化されかけたりでルドガー達男性パーティはむしろ命の危機に陥りある種の拷問を受けた。それと比べるとこの露天風呂の方が断然過ごしやすいのだ。
「……でも少し物足りないな……」
しかしこれ程の解放感は逆に返って堪能していく内に静かすぎるような気もしてくる……案外あの混浴温泉はアレはアレで本人が自覚していないだけで楽しかったのかもしれない。
「ザフィーラとかヴァイスとか来てくれてたらちょっとは……」
「なら私が一緒にいてあげようか?」
「ああ!丁度暇してたから助か…る…よ?……へ?」
1人の時間を持て余していた正にその時ルドガーに声を掛ける者が現れる。声を掛けてくれた者に感謝するところだがその人物の声に違和感を覚える。男にしては妙に声色が高い上変な訛りがある。
というかこの独特の訛り以前に声自体におもいっきり聞き覚えがある。
(は、はは……幻聴だよな?もしかして俺のぼせてるのか?)
恐る恐る声のした方に目をやる。
今自分が思い浮かべた人物がここにいるはずがない……きっと体に溜まった疲れがこの風呂の心地よさで癒されてた事で出てきた自分の幻聴……即ち男の煩悩が元凶だ。
「ル〜ドガー!」
「ナァァァァ!?」
幻聴だと思っていた者は間違いなく実体を持ってルドガーの目の前でとても可愛い声で彼の名前を呼び立っていた。そしてルドガーはこの状況とその人物の姿を見て堪らずルルのような鳴き声のような叫び声を上げ、更に足を滑らせ後ろに倒れてしまい盛大に水しぶきを上げてしまう。
「ぶはっ!!げほっ、ごほっ!……何でお前がここにいるんだはやて!?」
「何でって言われてもなぁ……ここ混浴やで?入り口の扉に混浴って書いた貼り紙貼ってあったやろ?」
「貼り紙……あっ」
思い出した。確かにここに入る前に扉に貼り紙があった。だが日本語で書かれいたからルドガーには当然読めるはずもない。
「まさか……知らずに入ったん?」
「あ、ああ……風呂に入る前に他の客が露天風呂の話しをしているのを偶然聞いてな……それで場所が分からないから幾つかの浴場を彷徨って、ようやくたどり着いたんだ」
「ふ〜ん……で、なんでルドガーは手で目を隠してるん?」
「……わかってて言ってるよな」
「うん♪」
今のはやてはタオル一枚をただ胸元から大腿に垂らしているだけであり、異性で紳士なルドガーは勿論本能剥き出しで彼女に襲い掛かるような事はない。
「いい性格してるよな……って入るのかよ!?」
チャプ
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