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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter22「自覚する想い」
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「諦めろよエリオ。こうなってしまったらもう開き直るしなかない」
「で、でも……」
「役得だと思えよ。大人になったら女の子の生まれたままの姿なんて、なかなか拝めないぞ?」
「なっ!?」
悪い笑顔でそんな事を話すルドガーにエリオは声を上げずにはいられなかった。だがあながちその考えは間違ってはいない………ただし、健全な男としてはだが。
がっくりとうなだれるエリオの背中を押して、嬉しそうなキャロを連れ浴場へと入る。
「2人共、髪を洗ってやるよ」
「ありがとうございます!」
「あ、ありがとうございます……」
シャワーの蛇口を回し冷水とお湯の比率を熱くない程度に調整しまずはキャロの髪を洗う。手慣れたようなルドガーの手付きはやはりエルの髪を洗っていただけの事はある。
「キャロの髪はサラサラだな。流石は女の子だ」
「えへへ」
「…うっ……」
キャロの隣にいるエリオは未だこの現実を認められないのか目を固く閉じ、首をキャロとは反対方向に向けている。ルドガーは純情な少年の印象をエリオから感じ、可愛い奴だと内心呟いていた。2人の髪を洗い終わり、ルドガーも自分の髪を洗い始める。体を一通り洗い終わり、3人は湯船に入る。
「はぁ〜、気もちいね」
「そ、そうだね」
キャロがエリオにこれ以上とない最高の笑顔で話しかけているが、エリオはやはりぎこちない。こんな時は開き直った方がいいとは言ったが、この歳のエリオでは簡単になはやはり割り切れない。だが、ここはあえて助け舟は出さない。こういったモノを見るのもたまにはいい。昔の純粋だった頃の自分を思い出せるのは事もあるが、単純に困っているエリオを傍観するのが面白いからという事と、後のエリオの為……女性の耐性をつけるという意味もある。この程度で緊張していたらこの先のエリオの将来が心配だ。
ミュゼなんかに会って彼女にからかわれたり、彼女が基本全裸で飛び回っている事を知れば、鼻血の出しすぎで出血多量で死んでしまうのではと心配になってくる。
「あの……ルドガーさん」
湯船に浸かっているとエリオがルドガーに話しかける。
気を紛らわす意味もあるのだろう。
「どうした?」
「ルドガーさんって元の世界でエージェントっていう仕事やってたんですよね?」
「ああ。俺の世界では就職できたら勝ち組と言われるほどの一流企業クランスピア社の分史対……戦闘専門エージェントだった」
危うく分史対策エージェントだった事を口にしそうになり、戦闘専門エージェントだったと訂正する。エリオとキャロだからよかったものを、はやてやフェイト達だったら嘘を言っている事を感付かれていただろう。
「どうしてクランスピア社に就職されたんですか?どちらかというとルドガ
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