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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter22「自覚する想い」
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を落とすルドガーに心配してエリオが声を掛ける。だが落ち込んでいる理由をエリオに話す訳にもいかず心配ないと告げるしかない。いつまでも気にする訳にもいかず脱衣場に向かう。

「カギは腕に付けるんだ。無くしたらカギは開けられないし、当然弁償だ」

ワイシャツを脱ぎ、エリオにロッカーの使い方を教える。おそらくこの感じだと銭湯のルールも知らないはずだ。

「…………」

「?どうした?」

いつもならすぐ返事をするエリオが何かを見て固まっいる。
ルドガーに声を掛けられハッとなるエリオ。

「い、いえ!その……ルドガーさんの体って凄い引き締まってるな……って」

「まぁそれなりに鍛えてたからな」

何となく上腕と腹筋に力を入れる。その姿にエリオは目を更に奪われてしまう。やはり少年でも鍛えられた身体というモノに興味があるようだ。

「ルドガーさんの働いていたクランスピア社のエージェントさんって、これくらい鍛えないとなれないんでしょうか?」

「まさか。これくらい鍛えれば誰でもなるよ」

「僕もこんなふうに鍛えらえっ!?」

「 ? 」

突然エリオがルドガーを見て……いや、ルドガーの背後を見て固まってしまう。何が後ろにあるのか確かめようとしたら、名前を呼ばれる。

「エリオくん!ルドガーさん!」

「おっ」

「キャ、キャキャキャキャロ!?」

振り向いた先には体にタオルを巻いたキャロが立っていた。ルドガーは一瞬だけ驚くが直ぐに元に戻るが……エリオは完全にパニックに陥っており、死にかけの金魚のように口をぱくぱくしている。

「キャロ……意外と大胆だな」

「 ? 」

「ふ、ふふふ、服!!服!?」

「うん。女性用更衣室の方で脱いできたよ……だからほら、タオルを---」

「うわぁ!?」

「はぁ……前は開けなくていいよキャロ。エリオが興奮するだろ?」

「こうふん?」

「し、しませんよ!!」

タオルを開けようとするキャロをルドガーが止め、エリオをフォローしたつもりが逆にもっと顔を赤くする。

「てゆーか、あの、こっち男性用!?」

「女の子も11歳以下は、男性用の方にも入っていいんだって……係りの人が教えてくれたから」

キャロの言葉に納得する。女湯に11歳以下の男の子が入れるならその逆もあるという訳だ。というかその積極性は大人のルドガーも見習うべきだが、エリオにとっては災難な事だ。現に今もエリオは顔を真っ赤にしており、話しが進む様子はない。見かねたルドガーはキャロに話し掛ける。

「しょうがないか……キャロ、一緒に入るか?」

「はい!」

「ルドガーさん!?」

叫ぶエリオにルドガーはエリオの背中をパンと叩き、耳打ちする。
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