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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第131話】
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――IS試験用ビーチ――


クサナギの前まで来ると、篠ノ之の声が聞こえてきた。


「それで、頼んでおいたものは……?」


そうやや躊躇いがちに篠ノ之博士に尋ねる――。

頼んでおいたもの?

まさか、こんなところまで弁当を頼んで姉に持って来させた訳じゃないよなぁ…。

こいつ、何を頼んだんだ?

答えが出ずに、様子を見ていると篠ノ之博士の目が光る――。


「うっふっふっ。それは既に準備済みだよ。さあ、大空をご覧あれ!」


高らかに叫ぶ篠ノ之博士は、自身の頭上――つまり、空に指を指す。

それにつられて篠ノ之はもちろん、他の作業していた生徒達も空を見上げる――と、空気を切り裂く音が徐々に大きくなり――。


「――!?全員、衝撃に備えろッ!!吹き飛ばされるぞッ!?ラウラ!AIC展開しろ!!」

「……!?」


直上から飛来する金属の塊に気付いた俺は、大声で叫んだ。

あの金属の塊に、落下速度を抑える様なスラスター等は一切無いのだ。

ラウラも、俺がAICを展開しろと言った意味を理解し、直ぐ様展開――そして。


砂浜に落下した金属の塊――その時の衝撃で辺りは小さなクレーターが出来、発生した衝撃波によって軽い機材が吹き飛ばされた。

――その機材が生徒に被害が及ばないように、俺はラウラにAIC展開を指示した。

機材は壊れても直せるし、最悪購入すればいい。

だが生徒が怪我をすれば、それは授業にも支障を来すし、何より監督不行き届きになる――主に教師陣が。

――案の定、吹き飛ばされた機材が一班に向かい、飛ばされるがラウラの位置からは直ぐ様カバー出来る位置だったので大事には至らず、機材は空中停止し、AIC解除と共に砂浜へと落ちていった。


助けられた班からお礼を言われて、ラウラも照れているのかどう対応すればいいのかわからないといった感じだった――それよりも。

その【原因】を作った本人、篠ノ之博士からの謝罪が無いことも気になり、それを咎めようともしない教師陣も気になる。

いくらISを作った人だからと言って、問題が起きれば教師陣の責任になるのに……。

俺も文句を言いたかったが、さっき一悶着あったばかりだし、もしかすると後でちゃんと謝罪すると思い、この場はグッと堪える。

怪訝そうな表情で、俺は落下した【それ】を見た。

落ちた時に、金属の塊の正面部分の壁がばたりと倒れ、その中身を見せるように四方の壁部分も砂浜に倒れて中身が姿を現す――。



「じゃじゃーん!これぞ【箒ちゃん専用機】こと『紅椿』!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ!」


現れた中身は深紅の装甲のISだった。

それよりも今【篠ノ
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