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生きるために
第一話 便利屋スコール&ハティ
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俺のお部屋の数倍はお綺麗である。とは言っても一人部屋には丁度いい大きさだからいいのだが。
まぁ、その分警部システムなどは厄介なのだが、呼ばれる立場なのでそこはスルー。

「それで……今回のは訓練って事ですけど……俺にやらせるっていうのは正気ですか?」

「自己分析が出来ているのはいい事だ。ま、本音を言えば新人でな。ちょい、現場(・・)の雰囲気に慣らせてほしいって所だ。俺達の訓練もそりゃあ対テロ、犯罪者とかやっているけど、訓練の意識があって真面目とはちょい違うからな。新人を死なせない為に頼むわ」

「過保護し過ぎですよ……まぁ、人の上に立つのを知らない俺が言う台詞じゃないですか。というか、そういうのを教えるの為に教導官っていうのがいるんじゃないんですか?」

「そりゃ正論だが、教導官は言い方変に言えばメジャーな危機に対しての教導だ。お前さんみたいな特異な奴の事までは基本は無理だ」

特異とは……まぁ、まだマシな言い方ではあるが、それもそれでどうかと思う。
自分の戦い方が真っ当からかけ離れていることくらいは理解しているし、それを認めてくれているのは解るが、仕方がないではないか。
自分に合わせた戦いがそうなったのだから。まぁ、実際はハティを持った自分に合わせたからであるが。

「まぁ、そりゃあ認めますが……俺はそういう教えるというのに本当に向いてませんよ?」

「馬ぁ鹿。言っただろう。教導じゃなくて訓練だ。教えるのは技術じゃなくて敗北で頼むわ」

『おや、マスター。得意分野ではないですか。好きでしょう───地面に蹲らせてはぁはぁ言わせるの!』

「言葉だけ見れば俺が変態に見えるから止めろ」

『おふぅん! そんな……そんな所にぎざぎざしたものを前後に擦っちゃあNo−−−!』

「そういうデバイスを使用してない俺が言うのもなんだが、そのデバイスのAIは大丈夫なのかよ?」

「割と反論できません……」

まぁ、変態なデバイスだがデバイス故に問題は起こさないし、戦う時は個人兵器としては最高レベルの能力を如何なく発揮してくれる奴だから問題はない。
面と向かって言う気はないが、性能もそうだが戦闘での判断能力も凄いから、それこそエースオブエースのデバイスであっても遅れはとらないと思う。
まぁ、使っている俺が魔法の才で後れを取っているが。

「それにしてもお前との付き合いも長くなったもんだな」

「……? ああ。そういえばそうですね……正直、管理局でここまで頭が柔らかい人がどうしてその地位で落ち着いているのか不思議ですけど」

「おいおい……そりゃあ褒めてんのか?」

無論、褒め言葉だ。
管理局にそう知り合いがいるというわけではないが、ユーノみたいな無限書庫という例外の職業に就いている人間でここま
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