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万華鏡
第三十八話 夏の巫女その三
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よってだというのだ。
「蚊が多くなるのよ」
「神社も大変なんだな」
「木がお池が近くにあって涼しいけれどね」
 だが蚊が多いのが、というのだ。
「特にお祭りだとね」
「楽しい場所なのにかよ」
「それはあるから注意してね」
 それで蚊除けのスプレーを服や手にかけるのだった。景子はそうしてから他の四人にも手渡したのだった。
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