第一物語・後半-日来独立編-
第四十六章 火炎の鳥《2》
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ら視線は離さない。
『止まれるか……?』
加速機を噴かし、背後に行く機体を止めようとする。
軽量ゆえにすぐには止まれないが、徐々に遅くなくってはいた。
しかし、その前に彼方は動いた。
「吠えろ! 炎熱火砲!」
一線を貫く、灼熱の砲撃が来た。
不味い、と思うなかで回避の一手が頭に浮かんだ。
今から間に合うのか。
『ち、無理か』
イグニッションを行い、一瞬にして数メートルを移動した戦竜。
結界的には避けられたが、無傷では済まなかった。
イグニッションを行う際、移動方向と反対の方へ脚型加速機|《レッグスラスター》を向けたために、右の脚型加速機が砲撃を受けてしまった。
砲撃を受けた脚型加速機は熱を持ち、溶けて、爆発した。
パージしたため機体本体は爆風を浴びただけで済んだが、四つある内の一つの加速機がやられた。
舐めてかかっていた。
まだ戦い経験のある自分の方が有利だと、何処かで思っていた。
実戦訓練機は訓練機でありながら実戦に駆り出される。
だが、やはり実戦機と比べたら雑魚同然。
実戦機から見たら、実戦訓騎機も作業用騎神もなんら変わらない。
三点で機体を支えながら、戦竜は流魔刀の柄を握り直した。
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