反撃の糸口
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。これじゃあ、ナイフだけで戦うという状態になる。
あんな気持ち悪いものと接近戦は少し気が引けるからそれだけは勘弁したい。だがこっちの弾は有限。いつかは尽きてしまう。そうならないように今からあいつの弱点と思われる頭部に一発一発確実に当てていかなければない。ちゃんと狙っているのだがやつはそれを避けてくるので正直、倒せるかどうかわからない。
「どうするかな……」
相手の攻撃を避けながら近距離からナイフで攻撃する。だがナイフの攻撃はそこまで高く食らわない。どうせだったらファイティングナイフなどのナイフにしておけばもう少し違ったかもしれないがないものを願っても意味はない。
だが、諦めて今まで集めてきたアイテムや武器をこんなところで無くすわけにはならない。すぐに距離を取ってベレッタとM500を撃つ。しかし、避けられて、また弾丸の無駄となってしまった。こんなのを続けていたら本当にヤバイと思いながら空になった薬莢をM500から外して新しい弾を込める。
その時に、ボスモンスターが攻撃とかで出す攻撃と違い、カンカンと何かが弾きかえってこちらに向かってきている音が聞こえる。
また新たな敵かと、と思って身構えようとした瞬間に、自分の少し離れた柱から火花が上がり、次の瞬間、自分の横の頬を何かが掠めて何かが自分の後ろの柱にぶつかって大きくカンと音を立てた。
後ろを振り向いて見るとそこには何かによって出来た凹みがあった。その下には少し大きめで潰れた弾丸。これを拾ってから再び移動する。その時に自分の背中に僅かに左腕の触手のような攻撃が掠り、ダメージを食らう。
「……こいつは俺の撃った弾だ。何で自分の撃った弾が自分に帰ってくるんだよ」
いきなりリロード中に自分の弾が自分の所に戻ってくるという自体に少し困惑しながらも走る。だが、すぐに何で弾丸が自分の所に戻ってきたかを理解した。
「ここの柱と床ってこの硬さからしてあれが簡単に起きたんだな。それなら一回試してみたほうがいいかもな」
口を吊り上げてからベレッタに装填していたマガジンを抜いて、普通の弾丸に切り替える。そして狙いをボスモンスターから床や柱に変えた。
「さあ、ここからは俺のターンを始めるぜ」
そう呟いて、ベレッタの銃口から一発の弾丸が発射された。
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