暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第62話:夜の宿屋で大修羅場
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(サラン)
ウルフSIDE

「うわぁ〜ん! 裏切り者〜!」
俺の目の前では大声で泣き叫ぶ美女が一人……
勿論それはマリーの事なのだが、その音量がハンパじゃない!

俺とマリーの部屋にリューノを呼び、意を決して話し出したのだが、こんなに厄介な事柄だとは……
い、いや……予測はしてたのんだけど、いざ体感すると……
あぁ……リュカさんにも同席してもらえば良かった。

尤も、宿屋にチャックインした時に、リュカさんには『これからマリーに話します』って報告したんだ。
そうしたら『大変な事になるだろうから、大惨事だけは回避しろよ』と言って、キングレオでがめてきた“静寂の玉”を渡してくれた。

そう言えば人間に戻ったキングレオを一発ブン殴り、懐にしまおうとしてたコレを取り上げたたっけなぁ……
だから俺はマリーに話し始める前に、静寂の玉を作動させ万全な状態にした。
俺がマホカンタを唱えても、マリーにイオナズンを唱えられたら、俺以外全て吹き飛んでしまうから、大惨事になってしまうんだよね。

俺もマホトーンを唱えられるが、突然 魔法(マホトーン)を使われたら、マリーも驚くだろう……
その点で静寂の玉は、マリーに気付かれる事無くコッソリと魔法を封じる事が出来る。
この場合、俺の魔法が封じられても問題ないし、リュカさんの配慮は完璧だと思うよ。

「落ち着いてマリー……私は「うるさい泥棒猫! 私の彼氏を寝取ってんじゃない!」
いかん……過去を思い出し現実逃避をしている場合ではなかった。
マリーを説得しなければ、俺達に幸せは訪れないんだ。

「マリー……聞いてくれマリー!」
「うぇ〜ん」
俺は泣くマリーの両肩を掴み、しっかりと両目を見詰め話しかける。

「さっきも説明したが、この三角関係を認めてくれないのであれば、俺は二人の前から姿を消す。マリーの事が嫌いになったから、リューノと付き合ってるのでは無い……マリーも心から愛しており、同じようにリューノの事も愛してしまったんだ! だから俺は、同時に二人を愛し幸せにする……どちらか一人を選ぶ事なんて出来ない。どちらか一人を不幸にするくらいなら、二人と別れて俺も不幸になる選択をする」

“二股を認めろ”なんて非常識な論理だが、今の俺にはこの方法しか思いつかない。
マリーも大好きだし、リューノも愛してる……どちらも絶対に幸せにしたい!
どうにかマリーには納得してもらいたい。

「(ひっく)こ、この事を……(ひっく)お、お父さんは(ひっく)知ってるの?」
まだ涙が止まらない状況で、辿々しく尋ねるマリー……
リュカさんもこの状況を知ってて納得していると言えば、もう少し落ち着いて会話が出来る様になるだろう。

「勿論知っている……俺達の事(リューノと付き合いだした事)を
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ