第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第60話:夜の宿屋の男と女
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(サラン)
ライアンSIDE
「ホ、ホイミン!? 何故に私の部屋で、私の寝るベッドで、私より先に寝てるのだ!?」
リュカ殿や勇者シン殿達に簡単な挨拶を済ませ、割り当てられた部屋へと入る私。
しかしそこで驚くべき光景を目にする!
「え〜……だって今まで同じ部屋、同じベッドで寝てたじゃないですか。ボク、ライアン様と一緒に寝るのが好きなんですぅ」
ホイミンが先にベッドに潜り、私の帰りを待っていたのだ!
「お前……ホイミンにも部屋を割り当てられたのだろ!? 人間になれたのだから、自分の部屋で寝る様にしなさい!」
ホイミスライムの姿だったら私もペット感覚で気にしなかったのだが、今の姿は年頃の女性……マリーとの旅で理性を鍛え上げたとは言え、流石に間違いを犯してしまいかねない。
「でもぉ……リュカさんが『どうせ一つの部屋でイチャ付くんだろ? だったら二部屋必要無いよね!』って……ボクの部屋は割り当てられて無いんです」
あの男……第一印象がいい加減そうに見えたが、私の目に狂いがなかった珍しいパターンだ!
「そういう訳にもいかぬだろ……同じ女性同士マリーと一緒の部屋で休みなさい!」
「ダメですよぉ……マリーさんはウルフさんと一緒に寝るらしいですから、一部屋しか取って無いらしいです」
あぁそうだった……マリーは彼氏と合流出来、ふしだらな行為を行いたいんだった。
しかし驚いたのはマリーの年齢だ……
まさかあの容姿で12歳だとは思わなかった……
良かった手を出さなくて……まぁ眼中に無さそうだったけど……
しかし……そう考えるとアイツはロリコンか!?
現状の姿なら大人が惚れても理解出来るが、付き合い始めたのはマリーが7歳の頃だと言う話だ。
流石に大人っぽさとは無縁だろう!
私が奴の事を考えていると……
「あのライアン様……やっぱり人間になったボクの事はキライなんですか? ボク……一緒に旅立っちゃ拙かったですか?」
涙声のホイミンが私の目を見て悲しそうに尋ねる。
「ち、違う! 私は今のホイミンも大切な仲間だと思っている! しかし私が言っ……」
そこまで言って絶句する。
何故ならベッドから身を起こしたホイミンの姿が、私の予想を逸脱していたから……
身を起こし重力に従い掛け布団が下へ落ちる……するとそこには豊満な身体を隠そうとしない裸のホイミンが現れた!!
「な、な、何でお前は裸なんだ!?」
「ハダカ?」
裸を理解出来ないホイミン……そうか、以前は常に裸状態だったんだ!
「服だ……何で服を着てないんだ!? 昼間に何着か購入しただろう!」
「あぁ……あの布ですか! ボク以前はあんなの着用してなかったから、まだ慣れなくて……この姿の方がしっかりと眠れそうなんで
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