魔法先生ネギま!
0364話
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「それに、危険だからこそアクセル君を1人でそんな場所に行かせる訳にはいかないでしょう? それにいざとなったらアクセル君が私達を守ってくれると思うしね」
「元々私達は自分の意志で魔法に関わるって決めたんだから今更置いてきぼりは無しだよ」
「そうそう。じゃないと円は夜に寂しいよーって夜泣きするんだから」
「ちょっ、美砂!?」
最初はともかく、最終的にはいつもの如くじゃれ合いが始まる。
その様子を眺めながらエヴァは心底面白そうな感じでこちらを見ていた。
「エヴァ……謀ったな」
「くくっ、主人と従者が共に行動するというのは当然だろう? 褒められこそすれ、文句を言われる筋合いはないんだがな」
「だが……」
それでも尚断ろうとする俺に向かい、唐突にエヴァが鋭い視線を向けてくる。
「アクセル。こいつ等は自ら進んで魔法に関わる道を選んだのだ。それが例えお前と共に在ろうとしたからだとしても、その道を決めたのはあくまでもこいつ等自身。その覚悟を持って道を選んだ者を見くびるのも大概にしろ。今のお前の態度はこの4人の覚悟を踏みにじっているだけだぞ」
「例えそうだとしても、実力が伴わない状態で魔法世界に行ってどうする? そもそも俺の目的は遺跡や迷宮に潜る事だ。相応の実力がない状態で付いて来られても足手纏い以外の何物でもない」
足手纏い。正直この言葉を使いたくは無かった。だが、そこまで言わないとこいつらは本当に魔法世界まで付いてくるだろう。
「ふむ、それも確かにそうだな。……ならば、こうしようか。この4人を私が暫く預かって鍛えてやろう。そして来月の10日にお前とこの4人で模擬戦を行わせる。そこでお前を相手にそれなりに戦えるようなら魔法世界行きを認める、というのでどうだ?」
エヴァの提案を検討する。確かにそれなら最終的に俺がこの4人に対して文句の着けようも無い程の勝ち方をすれば問題無い……か?
「いいだろう。来月の10日だな」
「うむ。お前等もそれでいいな?」
俺の言葉に、エヴァがあやか達に尋ねると4人ともが頷く。
「アクセル君が私達を心配して下さっているのは分かりますが、それと同様に私達もアクセル君のことが心配なのです」
「そうね。だから……来月の10日には私達が守って貰うだけの存在じゃないと教えてあげないといけないわね」
「アクセル君、悪いけど今回は私もあやかと同意見だから」
「綺麗なお姉さん達の底力ってのを見せて上げるわよ」
こうして、俺は約2週間後の8月10日にあやか達と戦うことになったのだった。
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