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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第130話】
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ェラシーだか何だか知らないが。山田先生の胸を鷲掴みする理由にはならないだろ」


山田先生と篠ノ之博士の間に入るように俺は立ち塞がる。

そんな俺の態度と言動が気に入らなかったのか――。


「誰だよ、お前は?」


明らかに口調が変わり、表情も険しいものに――。


「一年一組、クラス代表の有坂ヒルトだ。あんたが有名人だからと言ってこの場で好き放題する理由にはならないだろ?IS関係者なら、山田先生にちょっかいなど出さずに用事を済ませればいい」


そう言い切ると、小さな声で呟く篠ノ之博士――。


「……こいつか、こいつのせいでいっくんの……」

そう瞳に憎悪の炎を燃やすように、俺を睨み付ける篠ノ之博士。

――恨まれるような事はした覚えがないが……。


「……興味なくなった」


それだけを言い、山田先生の胸を揉もうとするのを止めて織斑先生の元へと戻る篠ノ之博士。

――と。


「あ、有坂君。ありがとうございます」


折り目正しく、ぺこりと頭を下げた山田先生――。


「……山田先生も、先生何ですからはっきりと言うべき時は言った方が良いですよ?」

「はぅっ!?わ、わかってはいるんですけどねぇ……やっぱり…教師向いてないんですかねぇ…」


――そんな感じで、生徒である俺に指摘された為落ち込む山田先生。


「……そんなことは無いですよ?授業内容もわかりやすいです。後は自分に自信を持ってくれると皆も安心しますよ」


そうニッと笑顔で応えると、落ち込んでいた表情が徐々に明るくなり。


「そう、ですよねっ。――有坂君、励ましてくれてありがとうございます」


それだけを言って、他の班のサポートへと向かった山田先生。

――何でもかんでも言うのはダメかもだが、何も言わないのはもっとダメだと思ったりする。

そんな山田先生を見送ると、俺は再度クサナギを見上げた――。
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